阿部2軍の夜間練習が8日、3日連続で行われた。この日は阿部慎之助監督(41)が打撃ケージの後ろにぴったりと張り付き、打者に状況に応じた打撃を求めた。
「無死二塁、エンドラン」「2死満塁、カウント3―2」など、様々なシチュエーションを口にした。打撃投手には球種を指示するなど、打者により実戦を意識させた。
その中でも特別な注文は「三塁ランナー、オレ」。選手は「はい!」と叫んで、「阿部慎之助」がホームにかえれるための打撃に努めた。
飛球が上がると「そんな定位置じゃ、オレかえってこれないよ」。ゴロが転がると「ギャンブルスタートでも今のじゃ無理」などと指揮官は選手にハッパをかけた。
走力に自信がなかった慎之助監督の自虐的な指示。「もっとガツンと飛ばしていけよ」選手たちに力強い振りを期待した。