東北高3年生 都大路を走れなかった悔しさを箱根にぶつける

箱根駅伝を目指す東北の(右から)鈴木龍星、桜庭啓真、白石光星、松田爽
箱根駅伝を目指す東北の(右から)鈴木龍星、桜庭啓真、白石光星、松田爽

 全国高校駅伝(通称・都大路)に過去26度出場した東北(宮城)で力をつけ、箱根駅伝を狙う大学で飛躍を誓う3年生がいる。今年の大会で総合3位の東洋大には松田爽が、同4位の青学大に白石光星がそれぞれ進学。今年は出場を逃した日大には桜庭啓真が、初出場を目指す麗沢大には鈴木龍星が進む。ここからさらに成長を続け、新春の箱根路を駆け抜ける。

 先輩たちに負けない実力をつけて、憧れの舞台を走る。今年1月の箱根駅伝で総合3位の東洋大に進む松田は「箱根に出たいと小学校の頃から思っていた。自分が強くなるために練習していきたい」、復路優勝・総合4位の青学大に進む白石は「練習内容が魅力的で、勉強のほうもしっかりできると思った」と話した。レベルは高いが、高校で培ったものを生かしていく。

 仙台育英の牙城を崩せず、県予選は3年連続2位で都大路には出場できなかった。それでも東北で過ごした時間は確実に力になっている。「練習を自分でやらせるスタイル」(白石)と、選手自身でメニューを作成。最初は知識も乏しく先輩についていくことが多かったという。それが「3年になって理解できるようになった」と話した松田は、昨年8月の宮城県選手権5000メートルで優勝と結果を残した。

 自主性を重んじる指導方針について、渋谷武彦監督は「大学で終わらず実業団でも、長く走れる選手になってほしい」と説明した。白石は時間をかけてランニングフォームを修正してきたと明かし、「(指導法が)ぴったり合った」。親元を離れて静岡から来た松田は「これから続ける上で必要な部分を学んだ」と感謝した。5000メートルの自己ベストは白石が14分12秒04、松田が14分28秒98。高校では駅伝でも個人種目でも全国舞台とは無縁だったが、大学4年間でまだまだ伸ばしていく。

 駅伝への思いについて「高校3年間は負け続けた。駅伝で勝ってみたい」と松田。白石は「駅伝がメインになる。悔いのないようなレースをしたい」と意気込みを語った。東北で磨いたものを、さらに輝かせる。

 〇…高校から陸上を始めた2人が、箱根路を目指して走り続ける。中学時バスケットボール部の桜庭は、箱根駅伝89度出場の日大に進学。「(日大は)平均タイムを見ても強い大学。そこで活躍したい」と意欲をみせた。中学時ソフトテニス部の鈴木は初出場を狙う麗沢大に進む。1学年上の先輩もおり「やりやすい、いい雰囲気だと聞いた」と語った。

 入学当初は経験者との差は大きく、桜庭は「2年までタイムが出なくて、辞めたいと思ったこともあった」。最初は別メニューだった鈴木は、初めて全体練習に合流したとき「このペースで走るの? と思うくらい速かった」と振り返った。それでも個人で考え、周囲を参考にしながら練習を続け、桜庭は3年時に5000メートルで14分39秒21と自己ベストを更新した。

 陸上を始めてまだ約3年。経験を積むたびに力をつけていく。(有吉 広紀)

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