【堀内恒夫の眼】楽天・田中将大は日本の軟らかマウンドに対応し球速上がれば無敵

スポーツ報知
移籍後初めてブルペン入りした田中将の投球連続写真(写真は合成=カメラ・池内 雅彦)

 メジャーのキャンプ地は乾燥していて肩が早くできるから、投手陣は2月20日前後にキャンプインする。そのスタイルを貫けば、この時期にブルペンで投げられるわけがない。田中将はどこかでトレーニングをしてきたのだと思う。この辺の適応能力の高さに、まず感心させられた。

 体は大きくなっているが、投げ方は変わっていない。むしろ、腕の振りはコンパクトになった。こういう投げ方をしていれば制球の狂いは少ない。セットでの投球など実戦を考えた練習からは風格さえ感じた。

 心配するのは1点だけ。日米のマウンドの違いだ。日本のマウンドは軟らかいから、ステップした左足の親指から斜めに着地、そこから回転してホームに向いて投げる。軟らかいからそれができるのだが、メジャーのマウンドは硬いから、そんな投げ方をすれば膝をやられる。メジャーの投手が上半身だけで投げたり、フィニッシュで体を一塁側(右投手の場合)に逃がすのはそのためだ。

 田中将はそぶりは見せていなかったが、ステップした時の土の軟らかさは気になったはずだ。だが、それも8年前まで投げていた時の感覚を取り戻せば問題はない。むしろ、日本の軟らかいマウンドで下半身を使って粘って投げられれば、スピードはもっと速くなる。あの制球力にストレートがスピードアップすれば、いよいよ無敵だ。(スポーツ報知評論家)

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