陸上・寺田明日香「なんでそういう考えになっちゃうのかな…」 森会長発言に戸惑い

寺田明日香
寺田明日香

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)による女性蔑視(べっし)発言について、陸上の女子100メートル障害日本記録保持者の寺田明日香(31)=パソナグループ=が5日、取材に応じた。

 一連の発言について、寺田は「どちらかと言えば、『なんでそういう考えになっちゃうのかな』という不思議な気持ち。多くの方が一生懸命踏ん張ろうとしている中で、こういった発言で崩してしまうのはう~んと思います」と気持ちを吐露。森会長は3日の日本オリンピック委員会(JOC)臨時評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言。4日には「不適切な表現だった。深く反省したい」と謝罪したが、辞任は否定していた。

 寺田はこの日、ツイッターも更新。「全文も読んだし、一旦寝かせてみたけど、やっぱり“多様性”を大切にしている現代社会においては、残念なご発言かと。五輪を大切に想うなら尚のこと。そして、競争意識高くて、なんかすみません」としていた。

 以下、主な一問一答。

 ―どんな点で残念

 「森会長自身が男性社会だったり、女性はおしとやかが当たり前だと思われているのではと感じられた。女性として、アスリートをやっている身として、残念」

 ―声をあげた理由

 「選手からすると、五輪に関してや組織委とかのことについては発言しにくいです。他の選手がやらないのは当たり前の心理だし、私も積極的に触れたいものではない。ただ、自分に関わることですし、五輪もそう。ここについては自分の意見を発信した方が良いのではないかと」

 ―五輪開催へ逆風強まる懸念

 「それは、もちろんあります。トップが反感を買うような発信をしてしまうことで、日本の五輪は大丈夫なのかと疑問を抱かせてしまう。選手の頑張りも見えなくなってしまうし、残念に思う」

 ―発信の葛藤は

 「世の中の人がどう思っているのかなども考えて、自分の思いも張り巡らせた。自己中心的な考えではないのか、など考えた。代表の方がそういう発言されて、五輪とかがそういう風に見られるのが悲しいなと思ったので、選手として自分に関わることなので発言しなければと」

 ―周りのアスリートや女性の反応

 「『女性だけ』話が長い、みたいな『女性だけ』というくくりに怒っていた。女性の多くが怒っていると思うし、だったら、男性も話が長い人が多いと言っている人もいる。男性も、もちろんそう思っている人もいるでしょうし、怒りと呆れと、みたいな感じでしょうか」

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