西武の宮崎・南郷キャンプは4日、第1クールを終えた。辻発彦監督(62)は、初日にブルペンで102球の熱投を見せた平井克典投手(29)を今クールのMVPに選んだ。
19年にリーグ新記録の81登板を記録するなどセットアッパーとして活躍してきた平井は今季、先発転向を首脳陣に直訴。17投手が全員ブルペン入りした初日に、唯一人100球を超える102球を投げ込み、先発転向に向けたスタミナを養うとともに、先発転向にかける強い思いを首脳陣に猛烈にアピールしていた。
今季のチームスローガンに「BREAK IT」を掲げる辻監督は「自分の殻を打ち破れ、ということで、1人1人が変わる勇気を貫き通す意識でキャンプをやってもらいたいと思っている。そういう中で、平井は先発にチャレンジするぞ、という気持ちで練習している」と選出理由を説明した。