宝塚歌劇花組ミュージカル「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」(潤色・演出、原田諒)の大阪公演が2日、梅田芸術劇場メインホールで華やかに初日の幕を開けた。
「うまくやれたら」が題意の、2012年に米ブロードウェーで初演されたミュージカルコメディーの宝塚版。1月の東京公演に続いての上演となった。
禁酒法時代の1920年代のニューヨークを舞台に、お金持ちのプレイボーイ・ジミー(柚香光)と酒密売グループのビリー(華優希)の思わぬ恋が、ドタバタ爆笑劇で展開される。
トップスター・柚香は、洒脱だがダメ男な主人公を軽やかに好演した。ボーイッシュで勝気なヒロインを演じた華は7月に退団するため、これが最後の外部劇場作品。「はいからさんが通る」とは、また一味違ったコメディーセンスを発揮した。ジミーの結婚相手アイリーンは男役スターの永久輝(とわき)せあが務め、振り切った演技で爆笑をさらった。
この日、緊急事態宣言の延長決定が決まり、大阪での上演期間はすべて対象となったが、柚香は「千秋楽(9日)まで油断することなく務めてまいりたい」と気を引き締め、出演者で最上級生の2番手スター・瀬戸かずやも「不安定な状況ではありますが、できることをしっかりやっていきたい」と話した。