1日早い節分に違和感も“鬼役”の気持ちを知った特別な年

通天閣展望台で福豆まきを行った紅ゆずる(中央)、桑野藍香(左)、竹下健人
通天閣展望台で福豆まきを行った紅ゆずる(中央)、桑野藍香(左)、竹下健人

 今年124年ぶりに節分が2月2日になった。地球が太陽を1周する時間が365日ピッタリではないからが理由のようだが、昔から当たり前のように、2月3日に豆まきをし、恵方巻きを黙って食べるといった年中行事をしてきたため、どこか違和感がある。そんな今年、初めて鬼の気分を味わった。

 2月1日に通天閣で行われた、節分恒例の「通天閣節分福豆まき」でのこと。地上約94メートルの屋外展望台で、大阪松竹座4月公演「アンタッチャブル・ビューティー~浪花探偵狂騒曲~」に主演する元宝塚歌劇団星組トップスター・紅ゆずる、関西を拠点に活動する劇団Patchの竹下健人、松竹新喜劇の桑野藍香らが「鬼は外。福は内」と、豆まきを行った。様々な方面から、私の持つカメラに向かって飛んでくる落花生の数々。もちろん、思いっきり投げつけられるわけはなく、ふわりと優しく投げてくれるのだが、頭から体のあちらこちらに命中。床に落ちる「バラバラッ」という音の大きさにも驚いた。

 元々鬼は邪気や厄の象徴とされ、災害や病気など人間の想像力を超えた恐ろしい出来事は鬼の仕業と考えられてきたという。鬼にとってはなんとも迷惑な話だろうが、ふわりと投げられたものでも命中するとなかなかの衝撃。これは逃げるしかない(しかも高いし、下が見えて怖いし…)。幼い頃は、何も考えずに鬼役の先生に思いっきり豆を投げていたが、容赦ない子供たちからの攻撃から、毎年鬼の面をかぶって逃げてくれていた先生たちの優しさを知るいい機会になった。

 今年は新型コロナ感染症対策で、全国各地でも普段とは違う節分を迎えたことだろう。“面をかぶった鬼”の出番も少なかったかもしれない。とはいえ、大阪から始まったと言われる恵方巻きの黙食(1本食べ終えるまで話してはいけない)は、今年の節分にはピッタリ。豆まきも2日に済ませ、あとは一日でも早いコロナ退散を願いたい。(古田 尚)

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