増田明美氏が命名!一山麻緒は「優雅な鶴」 前田穂南は「ど根性フラミンゴ」…大阪国際女子マラソン日本新期待

国内日本人最高記録を持つ一山麻緒
国内日本人最高記録を持つ一山麻緒
19年9月のMGCで優勝し、東京五輪出場を内定させた前田穂南
19年9月のMGCで優勝し、東京五輪出場を内定させた前田穂南

 大阪国際女子マラソンが31日、史上初の周回コースで開催される。東京五輪代表の前田穂南(24)=天満屋=や一山麻緒(23)=ワコール=らが2時間19分12秒の日本記録(05年、野口みずき)更新を目指すレースを、スポーツ報知で評論を担当する増田明美氏(57)は五輪代表2選手を「ど根性フラミンゴと優雅な鶴の戦い」と表現して予想。日本歴代1~3位をたたき出しているベルリン・マラソンのような高速レースを期待した。

 一山さんと前田さんが日本記録にチャレンジして自信をつけ、五輪へ羽ばたくレースになりそうです。一山さんは走りはもちろん、ほっぺの光沢もすごくて所作も優雅よね。出身地の鹿児島・出水(いずみ)は有名な鶴の飛来地で、「優雅な鶴」というのがぴったり。前田さんは手足が長くて細くて美しく、そして根性があるから「ど根性フラミンゴ」。2人とも羽を広げて飛躍の時を待っていますね。

 国内日本人最高記録を持つ一山さんは、29日の会見で「設定タイムに届かない練習がちらほらありました」と話していましたが、積み上げは十分。永山忠幸監督(61)は「『福士加代子』という参考書を開きながら指導しています」と、約20年ともに歩んでいる五輪4大会連続出場中のレジェンドをお手本にしているようです。福士さんのトレーニングなどもアレンジして、ピークを合わせていると思います。

 19年の東京五輪代表選考会MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で優勝した前田さんは、左膝を痛めて少し練習を中断した時期もあったようです。ただ、けがでもしない限り走るのを休まない選手ですから、いい休養になったのでは。トレーニング再開後は30キロ走なども順調にこなしていますし、けがの影響はほぼないと思います。

 高低差のないほぼ平たんな1周2・8キロのコースを約15周。風よけになる柵も設置され、男子選手がペースメーカー(PM)ということで好条件がそろいます。一山さんの「15周でいいんだ、と思えて気が楽になりました」という一言につきますよね。勝負どころは考えずに、PMにひたすらついていくことに集中し続ける。これはQちゃん(高橋尚子)や渋井ちゃん(渋井陽子)、みずきちゃん(野口みずき)が日本新を樹立したベルリン・マラソンのような展開になるのではと思っています。

 昨年は2人とも速さを磨き、トラックで自己新をマーク。底上げされたスピードを、さらに加速させるようなレースはわくわくが止まりません。PMも豪華で、特に川内君(優輝=あいおいニッセイ同和損保)は「日本代表を応援したい」という力強さが走りにも表れると思います。どんな結果になっても、世界と自分たちとの位置を知るような力試しのレースにしてほしいですね。(84年ロス五輪代表、スポーツジャーナリスト)

 ◆大阪国際女子マラソンの大会アラカルト

 ▼コース 長居公園内でスタートし、1周2.81キロを約15周してヤンマースタジアム長居にゴールするコースに変更。従来はヤンマースタジアム長居発着で市内を巡っていたが、20日に主催者らが協議し、急きょ変更。世界陸連に申請は受理されており、記録は公認される。

 ▼ペースメーカー 国内女子マラソンとしては初めて男子選手が務め、川内ら5人が引っ張る。コロナ禍で海外招待選手などを招へいできなかったための措置。

 ▼出場人数 例年は500人前後が出場していたが、今回は感染予防の一環として99人のエントリーに絞った。全員がPCR検査を受けることも義務づけた。

 ▼無観客 長居公園内での観戦自粛を呼びかけており、コース上には多くの柵や自宅での観戦を求める看板が並ぶ。

 ■長居公園の周回コースを前田が初めて下見

 〇…前田はこの日午前、初めて長居公園の周回コースを下見。多くの市民ランナーもトレーニングしている中、軽めのジョグで汗を流した。一山ら他の招待選手らも大阪市内で最終調整。主催者らは本番を想定し、コースで中継車などとの連携を確認した。さらに、公園内での観戦自粛を呼びかけていることから、コースには柵が設置され、防風の役割も果たすことになりそうだ。

国内日本人最高記録を持つ一山麻緒
19年9月のMGCで優勝し、東京五輪出場を内定させた前田穂南
すべての写真を見る 2枚

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請