西山朋佳女流三冠、女性初の公式戦本戦進出はならず 強豪・屋敷伸之九段に敗れる

西山朋佳女流三冠(日本将棋連盟提供)
西山朋佳女流三冠(日本将棋連盟提供)

 将棋の第92期棋聖戦2次予選決勝・屋敷伸之九段(49)対西山朋佳女流三冠(25)=女王、女流王座、女流王将、奨励会三段=戦が27日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、後手の屋敷九段が92手で勝利した。

 西山女流三冠にとっては、勝てば女性として初めて公式戦(いわゆる男性棋戦)の8大タイトル戦の本戦への進出が決まる一番だったが、元棋聖の壁は厚かった。

 振り駒で先手となった西山女流三冠が得意の中飛車に構えたが、屋敷九段が全くスキのない圧巻の指し回しを披露し、貫禄を見せた。藤井聡太棋聖(18)=王位=への挑戦権を16人で争う決勝トーナメントに進んだ。

 屋敷九段は当該棋戦である棋聖のタイトルを3期獲得した強豪。順位戦A級に6期在籍し、現在も各棋戦で活躍を続けている。

 局後の屋敷九段は「難しい将棋で最後まで分かりませんでした。何とかなっているかなと思ったんですけど、終盤ちょっと(形勢は)難しくなっているのなと思います」と振り返り、西山女流三冠の印象を「やはり終盤力があるという感じがありましたし、(もともと持っていた印象として)女流棋戦の立会人などでも見ていましたし、若手(男性棋士)にもよく勝っているので普段と変わりないように指しました」と振り返った。決勝トーナメントに向けては「また強敵と当たってくるので、一局一局しっかりとやっていきたいです」と気を引き締めた。

 敗れた西山女流三冠は、本局について「ずっと難しくて景色が良くなるような順は見えなかったので、もしかしてちょっとずつ苦しいのかなと思って指していました。(屋敷九段が仕掛けた)△5五香と打たれるのは常に考えながらやっていたんですけど、いちばん悪いタイミングで打たれてしまいました。そこからも、もうちょっと(別の選択肢も)あったのかなと思って指し進めていました」と述懐した。

 棋聖戦2次予選決勝まで勝ち進んだことについては「上がって来るまでも運が良い内容が多くて、ここまで来られたのは出来過ぎだったのかなと思います」と謙虚に振り返った。

 現在、棋士養成機関「奨励会」三段に在籍し、女性として初めての四段(棋士)を目指しているだけに「後半戦の三段リーグに向けて、いい経験をさせていただきました」と前を向いていた。

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