24日に千秋楽を迎えた大相撲初場所で西前頭筆頭の大栄翔(27)=追手風=が初優勝を果たした。その大栄翔が「チカラ飯」として毎朝のように食べていた卵かけご飯に愛用していたのが、兵庫県たつの市のしょうゆメーカー「ヒガシマル醤油」の「牡蠣(かき)だし醤油」(400ミリリットル、370円=税抜き)だ。優勝を見届けた同社の関係者は「これからも『牡蠣だし醤油』の卵かけご飯を食べて、さらなる活躍を」と願った。(高柳 哲人)
新型コロナウイルスの陽性者が多数休場する異様な状況の中で、得意の押し相撲を貫いて初の賜杯を手にした大栄翔を、食の面から応援したヒガシマル醤油が祝福した。
同社は「当社の相撲ファンの間で応援を続け、本場所の勝ち越しが決まってから千秋楽まで、手に汗握る一喜一憂の日々でした」とコメント。一時は大関・正代に勝ち星で並ばれたこともあっただけに、勤務中も毎日がハラハラのし通しだったという。
大栄翔が大好物と公言し、毎朝のように食べるのが卵かけご飯。シンプルな「料理」だけに、卵や味付けのしょうゆにこだわりを持つ人も多い中、大栄翔が愛用しているのが、同社の「牡蠣だし醤油」だった。昨年、テレビ番組に出演した際には「牡蠣だし―」への思い入れを披露。白米の中央に穴を開けて卵を2個入れ、卵と混ざらないように「牡蠣だし醤油」をかけるという“レシピ”を紹介していた。
同社によると「テレビ局からの問い合わせで初めて、大栄翔関にご愛顧頂いていることを知ったのですが、放送後の反響のすごさに驚きました」。売り上げが大幅にアップし、「足を向けて寝られない」と同商品を追手風部屋に送ったところ、「ご本人から丁寧なお礼の電話がありました」とさらにファンになったという。
セールスポイントは、たっぷりの播磨灘産の真牡蠣エキスにカツオと昆布のだしをブレンドしている点。同社のホームページでは、お勧めレシピの筆頭に卵かけご飯を紹介しており「牡蠣のまろやかさが引き立ち、味の決め手になると思います」と自信を見せた。
来場所以降は連続優勝、さらには大関、横綱への夢も広がる。優勝を受け、商品を送るかは未定だが「今場所の優勝は、日頃の厳しい稽古と精進を重ねられた結果だと思います。今後も『牡蠣だし醤油』を使った卵かけご飯を食べて、さらに技を磨かれ飛躍されますよう、ご活躍を期待しております」と話していた。
◆ヒガシマル醤油株式会社 本社は兵庫県たつの市にあり、創業は安土桃山時代の1580年ごろ。1666年にうすくち醤油を誕生させ、その代表的なメーカーとして知られる。1963年に日本醤油協会から大手5社に推挙され、翌64年に現在の社名に。他の主な人気商品に「ぶっかけうどん、そうめんつゆ」「ちょっとどんぶり、ぞうすい」シリーズなど。