八角理事長、緊急事態下での“完走”感謝 初場所は6年連続で初優勝力士誕生

土俵上であいさつする八角理事長(カメラ・清水 武)
土俵上であいさつする八角理事長(カメラ・清水 武)
初場所後の主な日程
初場所後の主な日程
2016年以降の初場所優勝力士
2016年以降の初場所優勝力士

◆大相撲初場所千秋楽(24日、東京・両国国技館)

 緊急事態宣言下で有観客開催となった初場所は15日間を走破した。場所前に新型コロナウイルス感染者が複数出た影響で、力士65人の大量休場者を出したことなど異例の状況で始まったが、本場所では感染者が判明することなく、千秋楽まで終えた。八角理事長(元横綱・北勝海)は感染対策に対応した観客への謝意や医療従事者への感謝の思いを示した。

 緊急事態宣言下の初場所は、大栄翔という新たなヒーローが誕生して幕を閉じた。千秋楽の協会あいさつで、土俵上の八角理事長が口にしたのは感謝だった。

 「無事に千秋楽を迎えることができました。これもひとえに、本場所の感染対策にご対応いただきましたお客さまのご協力のたまものと厚く御礼を申し上げます」とファンに頭を下げ、医療従事者への感謝も述べた。初場所は琴奨菊、稀勢の里、栃ノ心、玉鷲、徳勝龍に続いて6年連続で初優勝力士が誕生。「力士は今場所も皆さまの心のこもった拍手による応援をじかに感じ、立派に土俵を務めてくれました」とたたえた。

 安全性を高めるために初日直前、協会員を対象に900人規模のPCR検査を実施。感染者や濃厚接触者ら計4部屋65力士を全休にする苦渋の策を取った。けがによる途中休場者を合わせ、十両以上の休場者は戦後最多を更新する19人になった。

 上限5000人の有観客開催。先場所まで体調不良者に限っていたチケットの払い戻しを希望者全員に広げて対応。購入者のうち5割ほどの払い戻しがあったという。一方で楽しみに来場する客はいて、懸賞総本数も1270本と、1040本だった昨年11月場所から増加した。

 本場所で陽性者は判明せず興行に影響は出なかったが、全休措置が取られた九重部屋でこの日も新たに幕下以下の力士3人が感染。計17人となるなど感染は拡大した。今後も本場所で感染者が出る危険はある。

 芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は「場所直前にPCR検査をしたことは大きな利益」とする一方で「あのまま感染者が混在していたらどうなっていたか分からない」とも話した。1年ぶりの地方開催を目指す春場所(3月14日初日・エディオンアリーナ大阪)も流動的で、28日の理事会で実施方式を協議する。今年もコロナとの苦闘は続きそうだ。(三須 慶太)

土俵上であいさつする八角理事長(カメラ・清水 武)
初場所後の主な日程
2016年以降の初場所優勝力士
すべての写真を見る 3枚

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請