カーリングの本橋麻里が3季ぶりに選手復帰 育成チームに入った狙いとは

1月16日、北海道選手権で作戦を立てるロコ・ステラ(右から2人目が本橋)
1月16日、北海道選手権で作戦を立てるロコ・ステラ(右から2人目が本橋)
1月16日、北海道選手権で指示を出すロコ・ステラの本橋
1月16日、北海道選手権で指示を出すロコ・ステラの本橋

 女子カーリングチーム「ロコ・ソラーレ」。18年平昌五輪で日本勢初となる銅メダル、試合中のかけ声「そだねー」が流行語大賞を獲得してスポーツの枠を超えて社会現象になった。あれから3年。チームを創設した「マリリン」こと本橋麻里(34)が今季は同五輪以来、選手として公式戦に臨んだ。

 といってもスキップ藤沢五月(29)らメダルを獲得したメンバーがいる「ロコ・ソラーレ」に戻ったわけではない。妹分のチーム「ロコ・ステラ」だ。同五輪の半年後に結成して現在は18~24歳の若手で構成される。本橋自身はチームを運営する一般社団法人の代表理事に就き、20年1月に第2子を出産。昨夏ごろから復帰を決めてスキップとして若手に交じりプレーする。

 本橋が入りセカンドチームで来年の北京五輪を目指す…のではない。Jクラブのユースチームのように目標は次世代選手の育成だ。これまではGMという立場で指導をしてきたが、今季は同じ選手として近い距離間でチームを強化している。

 1月13~17日に北海道の北見市常呂で北海道選手権が開催された。ロコ・ステラは14年ソチ五輪代表・北海道銀行に決勝で敗れて準優勝だった。本橋は試合で若手と細かくコミュニケーションを取りながら戦略を練り、苦しい場面でも時折、一緒に笑顔を見せていた。

 コロナ対策のため、取材は対面ではなく電話形式だった。来季も若手チームに入り指導していく予定で「北京五輪もあっという間に過ぎていく。乗り遅れないように若い選手たちを北見からまた世界の五輪に出られるように全力でサポートしたいと思います」。カーリングチームは、五輪を境にメンバーの加入・離脱や結成、解散を繰り返してきた。ロコ・ソラーレは育成と強化を兼ねながら、同じチームとして長期間、継続して活躍していく。そんなビジョンがはっきり伝わってきた。そして、こう付け加えた。

「育成のみんなが脂乗るまで、私の脂をつけます」

 この絶妙なニュアンスの言葉に本橋も報道陣も、お互いが笑い合った。電話越しでも伝わってくる、前向きな明るさ。これが本橋が創設したロコ・ソラーレのカラーだ。チームは昨年、創設10周年を迎えた。次世代の選手に、3度五輪に出場した経験と平昌で見せたような明るさと笑顔を伝えて、20年先、30年先へ、カーリングで北見から日本全体を盛り上げ続けてほしい。

(北海道支局・西塚祐司)

1月16日、北海道選手権で作戦を立てるロコ・ステラ(右から2人目が本橋)
1月16日、北海道選手権で指示を出すロコ・ステラの本橋
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