池江璃花子、東京五輪の挑戦権つかんだ…何一つ変わらない負けず嫌い「また4番でだいぶ悔しい」

女子100メートル自由形で4位となった池江(代表撮影)
女子100メートル自由形で4位となった池江(代表撮影)
女子100メートル自由形決勝
女子100メートル自由形決勝
池江の経過
池江の経過
レースを終え息を整える池江璃花子(代表撮影)
レースを終え息を整える池江璃花子(代表撮影)

◆競泳 北島康介杯 第2日(23日、東京・辰巳国際水泳場)

 白血病から復帰した池江璃花子(20)=ルネサンス=が、東京五輪への挑戦権をゲットした。2021年初戦は100メートル自由形に出場。予選は56秒16、決勝では55秒35の4位に入り、五輪代表選考会を兼ねた日本選手権(4月3~10日、東京アクアティクスセンター=AC)の参加標準記録(56秒53)を突破した。成績には悔しさをあらわにしながらも、選考会には「ほぼ出る」と、五輪への一発勝負へ前向きな姿勢を示した。

 池江の負けず嫌いは、何一つ変わっていない。優勝した酒井をはじめ、オリンピアンが6人そろったハイレベルな決勝を戦い終えても、満足感には浸らない。「速くもなく遅くもなく、まずまず。日本選手権の標準記録が目標だったので(タイムを)切れてすごくよかったけど、また4番でだいぶ悔しかった」。白血病から復帰3戦目で100メートル種目に初めてエントリー。昨年10月の日本学生選手権の50メートル自由形と同じく4位となり、自己採点は辛口だった。

 夢の舞台への挑戦権はつかみ取った。予選で56秒16を叩き出し、日本選手権の出場資格を得た。復帰後は「期待も感じるが、あくまで目標は24年」と、パリ五輪を見据えてきた。しかし、東京五輪はコロナ禍で1年延期。練習で力を戻しながら、昨年7月23日に行われた五輪1年前イベントへの参加、10月の完成式典で五輪会場の東京ACを泳いだ経験を通し「チャンスがあるならチャレンジしてみたい」との思いが、少しずつ胸中に広がってきた。

 代表選考は一発勝負。個人でも可能性はあるとはいえ、まずはリレーでのメンバー入りを目指すのが現実的だろう。西崎勇コーチと相談して最終決定するとした上で「ほぼ出る、でいいんじゃないでしょうか」と前向きに話した。ただ、五輪の重みを経験しているからこそ軽々しい言葉は避けた。「きょう泳いでみて『チャンスあるかな?』って自分の中で疑問が生まれた。勝負の世界は甘くないって痛感した。東京五輪を目指すとかでなく、目の前を泳いでいるチームメートに勝つ練習をしたい」

 週4日だった練習を、年明けに初めて週5日に増やした。「体つきもよくなっている。筋肉の中にエネルギーをため込む場所ができ、スピードが出てきた」と西崎コーチは評価する。池江自身の自己分析は冷静だ。「焦りとか緊張とか、まだレースの環境に慣れていない。配分もまだ分かっていなかった。それが分かれば、もう少し記録も伸びてくる。自信を持って『速かったでしょ』って言えるレースを、これからしていきたい」。全てを懸けながら、一度は遠のいた東京五輪。「後は上っていくだけ」。夢の輪郭が見えるところまで、泳ぎ着いた。(太田 倫)

 ◆池江の東京五輪への道 代表選考会の参加標準記録56秒53は切った。実際に出場するには、3月7日までのレースにおける持ちタイムで出場希望選手中の上位32人(希望が40人以内)、または同40人(同41人以上)に入らなくてはならないが、この条件は事実上クリアした。個人で五輪出場権を得るには、日本水連が定める派遣標準記録53秒31を切った上で、上位2人に入る必要がある。また、100メートル自由形は400メートルリレーの代表選考も兼ねており、その場合の派遣標準は54秒42。これがまず池江の目指すラインとなりそうだ。

女子100メートル自由形で4位となった池江(代表撮影)
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