1月23日の中山11R・初富士S(3勝クラス、芝1800メートル=14頭立て)は、全姉に牝馬3冠馬ジェンティルドンナがいる超良血馬、ドナアトラエンテ(牝5歳、美浦・国枝栄調教師、父ディープインパクト)が、直線で力強く抜け出して勝利し、オープン入りを果たした。勝ち時計は1分50秒6。
課題のスタートを決めると、大逃げを打つオスカールビーに焦ることなく、3番手を楽な手応えで追走した。道中もリズム良く行くと、直線は馬場の真ん中からぐいぐいと伸びて逃げ馬を交わし、外からきたニシノカツナリ(田辺騎手)の猛追を首差抑えて真っ先にゴールに飛び込んだ。
プラス14キロの馬体重が示す通り、5歳を迎えさらなる成長度を示した。クリストフ・ルメール騎手は「いいスタートでびっくりした。その後は前の方で良い感じで運べました。徐々にペースアップして馬場も苦にしていなかったし、最後、ふわっとしたところはあったけど頑張ってくれました。このあとも楽しみです」と遅咲きの良血馬の今後に期待感を口にした。
国枝調教師も「スタートがすべて。良くなってきたよね。体が増えて、走る気になっているのはいいよね」と話した。今後は「クラブと話してから」と未定だが、「重賞の1つや2つは取りたいよね」と先を見据えた。