【楽天】新人7選手、慰霊碑に献花…ドラ1早川隆久「自分たちが東北に元気を与えます」

楽天の新人7選手は名取市の震災復興伝承館で被害状況を表した模型を見る(球団提供)
楽天の新人7選手は名取市の震災復興伝承館で被害状況を表した模型を見る(球団提供)
名取市の閖上地区を訪問し、黙とうする楽天の新人7選手(球団提供)
名取市の閖上地区を訪問し、黙とうする楽天の新人7選手(球団提供)

 楽天の新人7選手が21日、2011年の東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城・名取市の閖上地区を慰霊のため訪問した。市内の震災復興伝承館では震災当時の状況や復興の歩みを学び、日和山では慰霊碑に献花を行った。ドラフト1位・早川隆久投手(22)=早大=と同2位・高田孝一投手(22)=法大=は、ともに決意を新たにし13年以来となるリーグ優勝と日本一への原動力になることを誓った。

 「3・11」によって甚大な被害受けた閖上地区では当時約700人の命が犠牲となった。日和山の慰霊碑に献花し、手を合わせた早川は「(被災者の)ご冥福をお祈りするとともに、自分たちが東北に元気を与えますということを誓いました」と決意新た。一方の高田孝も「東北の方々に元気を与えられるようなプレーをしていきたい。新人ではありますけど、1年目からチームの戦力として戦えるように1日、1日頑張っていきたい」とグラウンドで被災者の生きる活力になることを約束した。

 震災復興伝承館では、当時の状況や震災後10年間の歩みなどを記録した映像や資料を見た。数多くある展示物の中で、早川は体育館で避難所生活を送る被災者たちの写真に目が留まった。「自分も被災した経験があるなかで、心を締めつけられるような感じがあった」

 千葉・横芝光町出身の早川は、当時小学6年生だった。卒業式を数日後に控えていた日に大きな揺れに襲われた。「下校中の時に、いとこが自分を(車で)拾ってくれて自分はぎりぎり津波の被害を受けなかったんですけど、もし、自分がそのまま家に帰っていたら状況は変わっていたかなと考えるとゾッとします」

 幸い命に関わる惨事にはならなかったが、実家は津波によって床上浸水し、避難所だった小学校の体育館で一晩を過ごした記憶が脳裏によみがえった。「こういう状況を経験したからこそ被災者の気持ちもわかる。そういうところを胸に秘めてやっていければ」。近未来のエースとして東北のファンの気持ちに寄り添える選手を目指す心構えだ。

 この日は、閖上小中学校(18年4月合併により新設)の八森伸校長から当時の詳細な説明を受け、13年のリーグ優勝、日本一で東北が活気づいたことを伝えられた。早川は「自分も13年の優勝を見ていて、スポーツが地域の皆さんに与える力はすごく大きいと感じた。自分もそういう力を与えられるような選手になっていければ」と使命感を口にした。高田孝も「被災された方々に元気や希望を与えられるようなプレーをして優勝、日本一に導けるように精いっぱい頑張りたい」と8年ぶりのV奪回の原動力になることを誓った。

 大震災から10年という節目に楽天に入団したルーキーたち。一人ひとりが東北を照らす希望の星となる。(長井 毅)

楽天の新人7選手は名取市の震災復興伝承館で被害状況を表した模型を見る(球団提供)
名取市の閖上地区を訪問し、黙とうする楽天の新人7選手(球団提供)
すべての写真を見る 2枚

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請