日本ハムの西川遥輝外野手(28)が21日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で契約更改交渉に臨み、4000万円増の年俸2億4000万円の1年契約でサインした。
ポスティングシステムでの米球界移籍を目指したが、交渉期限までに契約が合意せず不成立に。残留確定後、初の公の場となり「(移籍を希望し)もともといないものだったのに、アップ評価をしていただいた。球団には感謝しかない」としつつ、「米国に行くのは簡単な話じゃないな、と。自分の実力のなさを痛感した。人生でも味わったことがないくらいの挫折というか、情けなさ。いろいろなものを痛感した」と心境を吐露した。
複数の米球団からオファーが届いたが「納得できる契約がなかった」。交渉不成立は想定しておらず「動いていないと狂っちゃいそうなくらいの感じ」と大きなショックが残った。現在も「気持ちの整理は一応したつもりだが、切り替えはうまくできていない」状態だが、オリックス・吉田正らと沖縄で自主トレを実施するなど準備を進めてきた。
順調なら今季中に海外フリーエージェント(FA)の権利を取得するが「まだそこまで考えられていない。今はなんとも言えない」とした。色紙にしたためた「優勝」という目標へ向けて、今は目の前に迫ったシーズンに集中する。