オズワルド「今年はM―1優勝します」2年連続決勝も引き立て役 審査員の相反する?アドバイスにヒントがあった…芸能記者イチオシ今年の顔

スポーツ報知
今年こそM―1グランプリ優勝を狙う「オズワルド」の畠中悠(左)と伊藤俊介

 お笑いコンビ「オズワルド」は今年結成8年目を迎える。2019年に「M―1グランプリ」で初決勝に進出を果たし7位。昨年は2年連続で決勝に挑むも5位タイに終わった。ボケの畠中悠(33)、ツッコミの伊藤俊介(31)がファイナリストとしての経験とともに今年、チャンピオンへ懸ける意気込みを語った。(高柳 義人)

 2年連続のファイナリストは、手応えもあり、悔しさもあった。伊藤は「2年連続“おくりびと漫才”をやらせてもらった」と苦笑い。19年は「ミルクボーイ」、20年は「マヂカルラブリー」と結果的に優勝者の次に登場する巡り合わせに、畠中も「自分たちの前の人が優勝するジンクスができつつある」と嘆いた。

 畠中が改名を申し出るネタで戦った。「マのセキュリティー」「オレの口の中をザコ寿司(ずし)で埋めるな」「ボケ乳首が!」。テンポ良いやりとりに加え、唯一無二の独特の言葉のセンスで笑いを引き起こしたが、頂点には届かず。「去年の比じゃないくらい悔しさがある」(伊藤)、「(19年は)ラッキーで優勝できるかなと思ったけれど、今回(20年)は自信があった」(畠中)。

 優勝するためのヒントが審査員の言葉にあった。松本人志は「うるさいのが続いたから静の漫才を期待していた」。オール巨人は「伊藤君、大きな声で突っ込んだらどうですか?」。一見、相反するアドバイスに戸惑った2人だが、今は意味が分かる。伊藤は「あの時は『(審査員の)意見が割れた』と言いましたけど、ひもといたら同じようなところにはたどり着く。(詳細は)言いたくないけれど。大本は変わらない。優勝できなかったのは『巻き込み』が足りなかった。結局のところ、死ぬほどウケたら優勝できますから」。

 ネタ作りは2人で喫茶店でゼロの状態からヨーイドンで始める。畠中がテーマを決め、2人で言葉をつなぎ合わせる。5時間いて何も生まれなかったこともある苦しい作業だ。今回も「細かいところを替えて替えて…。入り口と出口以外は全部違うものになった」(畠中)。試行錯誤してネタを育てていく。大喜利が得意な畠中と、瞬発的なトークには定評がある伊藤。お互いを補い合い、築いてきた自分たちのスタイルは変えるつもりはない。

 「M―1」のネタ時間は4分。そこに人生を懸ける。「4分じゃない次の世界に行きたいけれど、4分の中でとんでもないものを作らないと次に行けない」と伊藤はこだわる。畠中も「その年に全部はまった人が優勝する」と全てをなげうつ価値があると思っている。

 特別なステージに「ネタに関してですけれど、天性の化け物に唯一勝てる場所。今年優勝します。気持ち的にはラストイヤーくらいの気持ちです」(伊藤)。王者の引き立て役というジンクスを打破し、強い覚悟でチャンピオンを目指す。

 ■妹の沙莉は「天才です」

 〇…伊藤の妹は女優・伊藤沙莉(26)だ。昨年だけでも映画「劇場」「十二単衣を着た悪魔」「ホテルローヤル」などに出演。実力派女優の地位を固めている妹について「比較できないところまで行っちゃってます。天才です。周りを巻き込む力がすごいと思う。刺激? (芸歴が)10年くらい先輩で『スリムクラブ』さんと同期くらいですからね」と称賛した。

 ■狂気のにおい…取材後記

 2人は東京NCS17期生だが、お互いに学生時代の友人とのコンビを解散し、組み直した。ピン芸人になっていた畠中に声をかけた伊藤は「絶対やめないと思ったから」と理由を語る。消極的に聞こえるコメントだが、実際は違う。努力が必ずしも報われない世界に「ちゃんとしたヤツほどやめる」(畠中)、「正気の沙汰じゃない。オレも畠中もその辺のネジが外れている」(伊藤)と同じにおいを感じ取ったからか。尊敬する落語家が言った言葉を思い出した。「“狂気”を口にする人は実は常識人。本当に狂気を秘めた人は自分は気がつかない」

 ◆オズワルド ボケ・畠中悠(はたなか・ゆう)1987年12月7日、北海道出身。33歳。180センチ、80キロ。ツッコミ・伊藤俊介(いとう・しゅんすけ)1989年8月8日、千葉県出身。31歳。166センチ、53キロ。東京NSC17期で、14年にコンビ結成。19年、第5回上方漫才協会大賞・文芸部門賞受賞。20年、TBSラジオ「マイナビ ラフターナイト第6回チャンピオンLIVE」優勝。ABC「第41回お笑いグランプリ」準優勝。

芸能

宝塚歌劇特集
NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請