正代、2敗守った…帰省できずも元日から牛丼特盛り2杯で充実 史上9人目のカド番Vへ

2敗を守り、懸賞金を受け取る正代(カメラ・清水 武)
2敗を守り、懸賞金を受け取る正代(カメラ・清水 武)

◆大相撲初場所9日目 〇正代(押し出し)玉鷲●(18日・両国国技館)

 大関・正代が2敗を守り、優勝争いでトップと1差につめた。西前頭4枚目・玉鷲を押し出して7勝目を挙げ、カド番脱出に王手。単独トップの西前頭筆頭・大栄翔が東同2枚目・宝富士にはたき込みで初黒星を喫し、全勝が消えた。正代は史上9人目のカド番優勝へ向け、白星を重ねる。3敗はカド番の大関・朝乃山ら10人。大栄翔の独走ムードから一転、大混戦の様相を呈してきた。大関・貴景勝は7敗目で後がなくなった。

 いよいよ正代の足音が聞こえてきた。過去5勝9敗と苦手の玉鷲を押し出して7勝目を挙げ、カド番脱出に王手。「早い段階でここまで来られている。あと一番を集中して取れるように。そこからその先も目指して争っていけたら」と逆転Vへ静かに闘志を燃やした。全勝の大栄翔と他の2敗力士が敗れたため、1差で単独2番手。2度目の賜杯を射程内に捉えた。

 玉鷲と2度目の立ち合いは「立ち遅れたのか、勢いが負けてたような気がします」。踏み込まれ、強烈なのど輪で起こされた。右足が俵にかかりかけたが、左から回り込むと形勢逆転。もろ手で土俵下に押し飛ばした。安どの表情を浮かべながらも「押し込まれるところがあったので、そこは気をつけないとな」と引き締め直した。八角理事長(元横綱・北勝海)は「悪いなりに白星を取る。それが大事」とうなずいた。

 これまで年末年始は故郷・熊本で過ごしてきたが、今年はコロナ禍で断念した。初の東京での年越しも「空いた時間はトレーニングなりケアに充てることができたので、結構充実したんじゃないかな」とポジティブ思考。元日はデリバリーサービス「ウーバーイーツ」を利用し、「すき家」の特盛り牛丼2杯を平らげるなど“自粛生活”もストレスはためず、初場所に向け調整してきた。

 新大関だった先場所は左足首を痛め途中休場と不完全燃焼に終わった。いつもは無欲を強調する正代だが「負けたくないという気持ちは、大関に上がってから強くなっている」と、胸の奥には意地がある。16年秋場所の豪栄道以来、史上9人目のカド番Vへ―。出場番付最高位として賜杯は譲れない。(竹内 夏紀)

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