楽天の監督・コーチ会議が18日、仙台市内の球団事務所で行われ、ドラフト1位・早川隆久投手(22)=早大=が2月下旬に実戦デビューする方針となった。左腕の春季キャンプ1軍スタートが正式決定し、石井監督は「沖縄の最後の方で(大社卒の支配下新人4投手は)みんな登板すると思う。キャンプが始まって3週間ぐらい」と明かした。
周囲から注目を浴びることは必至だが、きっちりと段階を踏んだ上でのデビューとなる。約7割の状態でのキャンプインを目安に「自分のペースを保ちながらキャンプをスタートしてほしい」と指揮官。左腕も着々と調整を進めた上での実戦へ「去年の(11月の)早慶戦のような投球ができる状態にできれば」と15奪三振で1失点完投した一戦のような投球を見据える。
首脳陣の評価も右肩上がりだ。この日の新人合同自主トレでは初めてブルペン入りし、ベールを脱いだ。捕手が立った状態で直球のみ26球。見守った小山投手コーチも「突然、球が出てくるイメージ。十分プロでやっていける」と評価する。
「即戦力という形で期待されていると思う。期待に応えないといけない緊張感を常に持ちながら練習をしていかないと」と早川。元巨人で同学年の高田萌らも1軍スタートが決定した中、ローテ争いを勝ち抜いていく。(田中 哲)
◆早川 隆久(はやかわ・たかひさ)1998年7月6日、千葉・横芝光町生まれ。22歳。木更津総合高では、1年秋に公式戦36回無失点の好投で翌春センバツ出場に貢献。3年時は春夏連続で甲子園8強。早大ではリーグ通算53試合に登板し14勝12敗、防御率2・51。4年秋には7試合に登板し6勝0敗、防御率0・39、74奪三振で優勝に貢献。最速155キロ。180センチ、76キロ。左投左打。