◆第38回東海ステークス・G2(1月24日・ダート1800メートル、中京競馬場)
今週のキーマンは、東海S(24日、中京・ダート1800メートル=1着馬にフェブラリーSの優先出走権)にタイキフェルヴールを送り出す牧浦充徳調教師(46)=栗東=。1年6か月の長期休養から復活を遂げた6歳馬の可能性について、玉木宏征記者が聞いた。
―タイキフェルヴールは前走(師走S)が初のオープン勝ちでした。
「(19年1月に3勝クラスを勝った後)屈腱炎で長く休んでいました。昨年7月に復帰(8着)しましたが、夏バテになってしまって…。また間が空きましたが、しっかり休ませたことでプラス16キロ。体に厚みが出てパンプアップしていました」
―その師走Sは大きく出遅れました。
「昔から若干、駐立が悪いところはあったんですが、前走は久々のぶん地下道から気が入りすぎていて、余計にでしたね。この中間はしっかりゲート練習(駐立の確認)をして、雰囲気もいいです」
―残り100メートルで手前を替えたり、粗削りな内容。左回りや広いコースの方が良さそうですか。
「左右のバランスもいい馬ですし、地方の極端な小回りでなければ、オールマイティーにこなせると思います」
―1週前追い切りは栗東・坂路で51秒5の自己ベストタイを出しました。
「引き続き脚元と相談しながらなので全く無理はしてないんですが、馬のリズムであの時計に。今回は短いスパンで使えますし、力強さが出て、体の使い方が良くなってきました。馬体も以前より幅が出て、今までで一番の出来で臨めますね」
―厩舎としてJRA初重賞の期待がかかります。
「重賞を勝てる力はあるのかなと感じています。賞金的に使えるか分かりませんでしたが、内田さん(騎手)も早々と予定してくれて。楽しみにしています」
◆牧浦 充徳(まきうら・みつのり)1974年8月17日、京都府出身。同志社大学を卒業後、加用厩舎で約2年、森厩舎で約7年経験を積み、34歳の若さで開業。JRA通算184勝(18日現在)。交流重賞は17年北海道2歳優駿をドンフォルティスで制覇。趣味は釣り。