国学院大が17日、神奈川・横浜市の同校グラウンドで始動した。近3年の5シーズンの成績は〈2〉〈5〉〈3〉〈3〉〈3〉位。安定しているものの優勝には手が届かないという状況を踏まえ、鳥山泰孝監督(45)は「戦力の平均点は高いと思うが、そこに破壊力を上乗せしていきたい」とチーム作りの目標を述べた。
打線の破壊力という点でポイントとなるのが、昨秋のリーグ戦で全て4番を務め、3割2分4厘、打点4、本塁打1の好成績を残した瀬戸成一郎外野手(3年=鳥取城北)だ。「ここぞという場面で打って、春は10打点を挙げたい。チャンスが少なくても打点を稼ぐのが、監督の求めている4番だと思う」と役割を自覚している瀬戸は、ホームランの目標も「3本」とした。
出身校の鳥取城北は野球、相撲などスポーツの強豪校として知られる。瀬戸の同級生には、大相撲の幕下2枚目で関取の座を目前にするロシア出身の狼雅(ろうが)がいる。卒業後の進路の希望はプロ一本。「3年間同じクラスだったので、負けてはいられません」と競争心を燃やしていた。