【巨人】丸佳浩インタビュー「逆シリーズ男って言われることは、逆に僕が主役なんです」 悲願日本一へ汚名返上誓う

スポーツ報知
12日の自主トレ公開で気合の入った表情を見せる丸

 巨人・丸佳浩外野手(31)が16日、スポーツ報知のインタビューに応じ、今季の目標に自身初の日本一獲得を掲げた。チームでは押しも押されもせぬ主軸として堂々の成績を残すが、日本シリーズでは結果を出せていない。“逆シリーズ男”と揶揄(やゆ)されることは自覚した上で「そう言われることは、逆に僕が主役」と受け止める。自分が打ちさえすれば勝てると位置づけ、今季こそ汚名返上する覚悟を示した。(取材・構成=西村 茂展)

 昨季は開幕直後こそ低調だったが、徐々に持ち直し、打率2割8分4厘、27本塁打、77打点と堂々の成績を残した。コロナ禍の過密日程の中、チーム唯一全120試合にも出場した。

 「満足は全くできない。優勝したから赤点じゃなかったかな、くらい。一言で言えば苦しかった。出だしがよくなく、苦しい感じでそのまま何とか耐えて、耐えてって感じでしたね」

 開幕直前に右足親指を骨折した。だが、シーズン開幕前に完治。試みが不発に終わったことが不振の原因だったと分析する。

 「練習自体はできていたから、調整がうまくいかなかったとかはない。ただ、よりいいものを見つけようと新しいことにチャレンジした結果、序盤はうまくいかなかった。投手に入っていくということを大事にしようと、(本塁から)いつもより半足分離れてやろうとした。そうしたら逆に、頭が突っ込んじゃって、そうなるとバットを内側から出すのが難しい。ヘッドが返ってしまうから、打てる球が一ゴロ、二ゴロになっちゃう。その中で立て直せたという部分は、考え方の引き出しが増えたなと思う」

 広島時代の16年から個人としてはリーグ5連覇を経験。一方で、日本シリーズは4度出場し、一度も日本一にはなれていない。

 「5回チャンスあって5回とも逃しているのは偶然ではないですよ。シーズン中はある程度、結果を残してチームは勝ってるわけですから。この過去3年、ソフトバンク相手に全く結果が残せていない。短期決戦がどうこうとかじゃない。実力不足。真摯(しんし)に受け止めてやっていくしかない」

 年を経るごとに、日本一への思いは強くなる。それが空回りにつながるのか、最近3年はシリーズで成績を残せていない。巨人移籍後も19年は打率0割7分7厘、20年は同1割3分3厘。“批判”は当然、耳に届く。

 「そりゃストレスではあります。“逆シリーズ男”とか言われてますからね。でも、そうやって言われているってことは、逆に僕が主役なんですよ。あおられたりしますけど、僕は『何言っちゃってんのよ』と都合のいい考え方をしている」

 だからこそ、自分が活躍できれば、それはすなわちチームの底上げに直結すると捉える。その考えは今季の具体的な目標にも表れる。

 「そりゃ全部キャリアハイを目指したいですよ。3割5分、45発、130打点、出塁率5割やってみてぇなぁ(笑い)。でも、僕にとって日本一になることがキャリアハイですからね。その真ん中にいられたらいい」

 今季で巨人移籍3年目。中心選手として自らに集中していたこれまでより、全体に目を配るようになってきた。そんな丸が、若手に求めることとは。

 「ジャイアンツは絶対勝利が第一にある。若い選手ほど『絶対打ってやる』とか『ここで決めてやる』とか思いがちになるけど、そこで一歩引いて心は熱く、頭は冷静に。『これはしちゃいけない』『最悪これでいいな』とか。自分の中でハードルを下げることができれば、もう少し楽にできるんじゃないかなと思う」

 それぞれが“最低限”を意識することで、カバーし合える。それが丸の考えるチームワークだ。

 「打撃なら10回打席に立って10回ベストは出せない。3回も難しい。その中でもベターを選んでやるのが大事だと思う。石井コーチが常々言っているのが『10回のうちの7つの失敗を生かそう』ということ。それは出る人、つなぐ人、かえす人、それぞれ役割をより理解できるようになったら、もっと一枚岩になれる」

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