◆卓球 全日本選手権 第6日 ▽女子シングルス準々決勝 伊藤4―0長崎(16日、丸善インテックアリーナ大阪)
男女シングルス準々決勝が行われ、女子は伊藤美誠(20)=スターツ=が長崎美柚(18)=エリートアカデミー=をストレートで退け、準決勝は前回女王の早田ひな(20)=日本生命=と対戦する。
伊藤が変幻自在のプレーで4強入りを決めた。長崎とはナショナルチームの合宿で練習する機会も多く、前半はサーブが効かず、競った展開となった。だが、サーブやレシーブの回転や種類、打球の速さやコースを少しずつ変えて相手の強打を封じた。プレー全体で緩急をつける巧みな戦い方に、長崎も「回転の量や球質を変えてきたので、分かっていても取れなかった。ずっと悩みながら試合をしていた」と脱帽した。
準決勝は3年連続でダブルスのパートナーでもある早田と激突する。昨年大会は3―4で競り負けており、「練習は何回もやっているけど、試合をするのが本当に楽しみ」と燃えている。3試合を戦った前夜は睡眠が6、7時間だったが、「明日に備えて10時間は寝たいです。そうしたら元気もりもりなので」と宣言。心身ともに万全の状態で前回女王に挑み、2年ぶりの返り咲きを狙う。