飯村樹輝弥が初回TKOデビュー 天国の先輩に勝利ささげた

1回、飯村樹輝弥(左)は山田大輔を攻める
1回、飯村樹輝弥(左)は山田大輔を攻める

◆報知新聞社後援プロボクシング「ダイナミックグローブ」 フライ級(50・8キロ以下)6回戦 〇飯村樹輝弥 (1回TKO) 山田大輔●(16日、東京・後楽園ホール)

 日大ボクシング部元主将の飯村樹輝弥(22)=角海老宝石=が派手なプロデビューを飾った。36歳の山田大輔(輪島功一スポーツ)から初回、2度のダウンを奪ってTKO勝ちした。

 初回、左からカウンター気味の右でダウンを奪った飯村は、立ち上がった相手に攻撃の手を止めない。山田の、大振りの左をかわすと、絶妙のタイミングで右ストレートがヒット。山田は両膝をついた。すぐに立ち上がろうとしたがフラフラとなり、レフェリーが割って入ってストップ。プロデビュー戦は2分24秒で決着した。

 「練習してきたパンチがタイミング良く出た。1回で倒す気は全くなかった。コロナ禍で、大学を卒業してからデビューまでがだいぶ延びてしまった。限られた中で試合ができたことに感謝しています」と飯村。東京・江戸川区出身。日大では主将を務め、2018年国体フライ級準優勝の成績を誇る。アマチュア戦績は68勝13敗。「8オンス、ノーヘッドギアという、アマ時代とは違う開放感が良い方に出るか、悪い方に出るかと考えていた。今日はたまたま1ラウンドに、良い方に出ました」と笑顔を見せた。

 首からぶら下げたIDカードの裏側に、お世話になっていた大事な先輩の写真を忍ばせた。元プロ選手で、メッセージをやりとりしながら励ましてくれた先輩は、試合直前に亡くなったという。「ずっと、やりとりしていて、励ましてくれました。『俺はデビュー戦は2ラウンドKOだった』とか。夢見ていた(デビュー戦の)舞台を楽しみにしてくれていた」という。飯村はかみしめるように言葉をつなぎ、感謝の気持ちを示した。

 「小5から始めたボクシング。夢である世界チャンピオンが少しずつ現実になっていくよう、一戦一戦、勝ちたい」と飯村。試合後、メキシコの民族衣装でもあるソンブレロをかぶってのヒーロー・インタビュー。「メキシカンが好きなので、姉がプレゼントしてくれました」。2階級で世界4団体制覇を果たした、大好きなリカルド・ロペス(メキシコ)のような世界王者になりたい―。飯村が夢に向かって第一歩を踏み出した。

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