◆卓球 全日本選手権 第6日(16日、丸善インテックアリーナ大阪)
女子シングルス準々決勝で長崎美柚(18)=エリートアカデミー=は0―4で東京五輪代表の伊藤美誠(20)=スターツ=に敗れた。1―4だった2018年のオーストリアOP以来の対戦だったが「その時は自分のプレーをさせてもらえていた。そういう展開になるかなと準備してきたけど、全く前回とは違う戦い方であったり、自分のプレーを全然発揮させてもらえなかった」と脱帽した。
世界ジュニア女王の長崎はフォアドライブやチキータなど、威力抜群のボールを生かした攻撃的なスタイルが持ち味だ。だが、第3ゲームまで競った展開となった中で「何が来るか分かっていても回転の量やサーブの質だったり、ドライブの球質も変えてきていた。分かっていても取れなかった。悩みながら試合をしている感じだった」と勝負所の1点が遠かった。「競っても強気で自分のプレーを信じて貫けるのが大きな差だったのかなと思います。自分も見習っていけるようにしたい」と振り返った。
ただ、今大会は激戦ゾーンに入りながら、加藤美優(日本ペイントホールディングス)や芝田沙季(ミキハウス)らを破って準々決勝まで勝ち上がった。これまで一般の部は4回戦が最高。「正直、全日本選手権にあまりいいイメージを持っていなくて、初戦も勝てるかなとすごく不安だった」と明かす。中1から所属するJOCエリートアカデミーでの最後の大会を終え「高校最後の試合になるので、たくさんの方に頑張れと応援していただいた。今年は絶対に勝ちたいという強い思いで臨んだから、勝てたかもしれないです」と感慨深げな表情だった。