明生、関取自己新の無傷5連勝…部屋で11力士のコロナ感染乗り越え「相撲を取れることに感謝」

徳勝龍を下し5連勝の明生(カメラ・清水 武)
徳勝龍を下し5連勝の明生(カメラ・清水 武)

 ◆大相撲初場所5日目(14日、東京・両国国技館)

 東前頭7枚目・明生が、関取としては自己新となる無傷5連勝を飾った。同8枚目・徳勝龍を寄り切りで下した。所属する立浪部屋では昨年12月、新型コロナウイルスの集団感染が発生。明生は感染しなかったが思わぬ逆風に見舞われた中、白星を積み重ねている。綱取りが事実上、消滅した大関・貴景勝はようやく初日を出した。正代、朝乃山も白星で今場所初めて3大関が安泰だった。全勝は大栄翔、明生、明瀬山の平幕3人で変わらず。

 明生は顔を赤らめながら軽く息を吐き、白星をかみしめた。4連勝で迎えた昨年初場所幕尻Vの徳勝龍との一番。立ち合いで右を張られると、左を差したが胸が合う。「胸は合わせたくなかったけど、すぐに対応できた」。下手投げで相手の体勢を崩し、すかさず右前まわし。突っ張りをこらえながら前に出て寄り切った。18年名古屋場所の新十両昇進以降、関取として自己新の初日から5連勝を飾った。

 苦境を乗り越え、真価を発揮している。立浪部屋では昨年12月に、幕内・天空海ら計11力士が新型コロナに感染。稽古は自主的なものに制限された。それでも、師匠の立浪親方(元小結・旭豊)は「番数的には少し足りてないが、トレーニングとかでカバーしてコツコツやっていた」と地道な努力を評価する。明生は感染した力士とLINEで連絡を取り合い「(感染は)仕方ない。みんなが悪化せずに戻って来てくれたのがよかった」と絆を深めた。

 コロナ禍でプラスに捉えられる面もあった。関取昇進後以降も茨城・つくばみらい市の部屋から1時間以上かけ電車通勤を続けていた。渋滞による遅刻防止のためで、帰宅ラッシュ時には立ちっぱなしになることもあり「場所で一番の苦痛」と苦笑い。だが、現在は接触リスクを防ぐため、後援会長の車での移動。体調を整えやすい環境に「ありがたいですね」と感謝した。

 5年連続初優勝力士が誕生する初場所。自己最高の滑り出しを見せ、6日目は過去5戦全敗の平幕・隠岐の海に挑む。新三役を目指す25歳は「相撲を取れることに感謝して、その日を一生懸命やっている。集中してやっていきたいです」。土俵に立てる喜びをかみ締め、無心に前だけを見つめる。(竹内 夏紀)

 ◆明生 力(めいせい・ちから)本名・川畑明生。1995年7月24日、鹿児島・瀬戸内町出身。25歳。2011年5月の技量審査場所で立浪部屋から初土俵。16年九州場所で新十両、18年名古屋場所で新入幕。20年7月場所では十両優勝を果たした。最高位は西前頭2枚目。得意は左四つ、寄り。180センチ、151キロ。

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