松中信彦氏、アトランタ五輪監督・川島勝司氏の殿堂入り「自分のことのようにうれしい」

松中信彦氏
松中信彦氏

 野球殿堂入りが14日、東京・文京区の野球殿堂博物館で発表された。アマ球界などが対象の特別表彰では作家でゴールデンスピリット賞の創設に尽力した佐山和夫氏(84)と、アトランタ五輪日本代表監督で銀メダルを獲得した川島勝司氏(77)を選出。プレーヤー表彰、エキスパート表彰ではともに当選必要数に届いた候補者がおらず、両部門での選出なしは1998年以来23年ぶりとなった。

 プロ野球のダイエー、ソフトバンクで活躍した松中信彦氏(47)がこの日、川島氏の野球殿堂入りを祝福した。アトランタ五輪で5本塁打を記録し、4番打者として銀メダル獲得に貢献。「ぜひ、選ばれてほしいと思っていた。自分のことのように、めちゃくちゃうれしいです」と声を弾ませた。

 「川島監督は指導というより信頼ですね。軸がぶれず、どっしりとしていた。『OK、OK』ぐらいしか言わないし、常に選手を信頼してくれました」。松中氏が「信頼」を感じたのは予選。不振から初めて5番に下がり、特大の一発を放った第4戦の米国戦だ。「1試合で次の試合から4番に戻ったんです。『全日本の4番は松中だ』と、信頼して送り出してくれました。日の丸の重みを感じさせてくれた川島監督。それがなければプロには行けなかったし、王会長にも出会えませんでしたから」

 04年にダイエーで3冠王を獲得。数年前には都市対抗が行われていた東京Dに川島氏を訪れ、久しぶりの会話を楽しんだ。「指導者としてユニホームを着て、松中はどんな指導をするのかを見てもらいたい。それが恩返しだと思うし、まだまだ元気でいてもらいたいですね」。王貞治氏(ソフトバンク球団会長)とともに、偉大な恩師の一人。熱い関係は続いている。

 ◆松中 信彦(まつなか・のぶひこ)1973年12月26日、熊本県生まれ。47歳。八代一高(現秀岳館高)から新日鉄君津(現かずさマジック)を経て、96年ドラフト2位でダイエー入団。04年に史上7人目となる3冠王。首位打者2回、本塁打王2回、打点王3回。00、04年にパ・リーグMVP。日本代表では96年アトランタ五輪銀メダル、06年の第1回WBC優勝。現役時代は183センチ、95キロ、左投左打。

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