プレーヤー部門は、日本で唯一50歳までプレーし通算219勝の山本昌氏、通算最多3021試合出場の谷繁元信氏が資格を取得したこともあり、激戦が予想されていた。資格取得者が21人から30人に増えたことに加え、過去5年間の得票率50%超えは4、2、3、3、4人だった大物が今年は5人となって票がバラけた。
昨年の得票率73・2%で今年の殿堂入りが濃厚かと思われた高津氏は259票で同数ながら72・3%。16年には、実働29年で通算224勝の工藤公康氏が資格取得1年目で殿堂入りした。前年ソフトバンクの監督就任1年目で日本一になったのが後押しとなったが、高津氏はヤクルトの監督就任で最下位になった。現役時代の実績に加えイメージも記者の投票に影響してくるだけに、票数減少につながった可能性は否めない。来年は日米通算203勝した黒田博樹氏が資格を得る。