里見香奈女流名人、清水女流七段の女流棋戦タイトル獲得通算記録へ「出し切る」…女流名人戦17日開幕

自らの記録を更新する12連覇を目指す里見香奈女流名人(カメラ・谷口 健二)
自らの記録を更新する12連覇を目指す里見香奈女流名人(カメラ・谷口 健二)

 ◆第47期岡田美術館杯女流名人戦五番勝負 第1局(17日・岡田美術館 開化亭)

 前人未到の12連覇と女流棋戦史上最多タイとなるタイトル獲得通算43期を目指す里見香奈女流名人(28)=清麗、女流王位、倉敷藤花=と初挑戦の加藤桃子女流三段(25)による五番勝負が17日、神奈川県箱根町の「岡田美術館 開化亭」で開幕する。初参加の女流名人リーグを全勝突破した最強挑戦者が女流第一人者に挑む構図。決戦直前の里見香奈女流名人に胸の内を聞いた。(筒井 政也、北野 新太)

 主  催 報知新聞社

      日本将棋連盟

 特別協賛 (株)ユニバーサルエンターテインメント

  • 今期は男性棋戦でも5勝5敗と互角に戦っている
  • 今期は男性棋戦でも5勝5敗と互角に戦っている

 ―女流棋戦最多記録を更新するV12を目指す五番勝負が始まる。

 「学生だった最初(2010年)からあっという間です。そこまで自分が積み重ねてきた意識はあまりないですが、いい経験をさせてもらっています。コロナが第3波といわれる中でも開催していただけるのはうれしい。自分は力を出し切るだけです」

  • 女流タイトル獲得期数歴代5傑
  • 女流タイトル獲得期数歴代5傑

 ―清水市代女流七段に並ぶタイトル獲得通算記録も懸かる。

 「以前と棋戦数自体が違いますし、比較できるものではないと思いますが、盤外でも人間的に尊敬できる清水さんに少しでも近づけるようになりたいです」

 ―加藤桃子女流三段が挑戦者になった。

 「安定して勝たれているイメージで、勢いもあります。スキがあったら踏み込んで攻めるタイプ。でも、相手をあまり意識しすぎないようにしようと思います」

コロナ禍で健康を意識 ―昨年はコロナ禍との闘いもあった。

 「健康をここまで意識した年はなかったです。自炊してバランスの取れた食事を心掛けて、軽く運動もするようにして。良いリズムで生活できたので、対局も良い状態で臨めました」

 ―一方、藤井聡太二冠の誕生など将棋界への視線はさらに熱くなり、新棋戦の「女流順位戦・白玲戦」も始まった。

 「コロナで自宅にいる時間が長くなって将棋を知ってくださった方も多くて(将棋を特集したスポーツ誌)『Number』の反響も大きかった。将棋ファンの方が増えたのかな、と思います。白玲戦は全体に緊張感が出て、良い制度を作っていただいたと思います」

 ―今年の目標を。

 「あった出来事を反省しないまま時が過ぎることが結構多いので、しっかり整理して一つ一つ丁寧に、最終的に充実したいです」

 ◆里見 香奈(さとみ・かな)1992年3月2日、島根県出雲市生まれ。28歳。森鶏二九段門下。6歳で将棋を始め、2004年に女流棋士に。08年の倉敷藤花戦で初タイトル。通算獲得タイトル42期は歴代2位。11年から棋士養成機関「奨励会」に在籍して女性初の三段となるが、18年に年齢制限で退会。振り飛車党。里見咲紀女流初段(24)は妹。異名は「出雲のイナズマ」。今期22勝7敗。

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今期は男性棋戦でも5勝5敗と互角に戦っている
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