【磐田】中山雅史がコーチで12年ぶり古巣復帰…実質引退もこだわりの表現 「現役のトレーニングをひとまず休む」

磐田時代の中山。コーチ就任で古巣に復帰する
磐田時代の中山。コーチ就任で古巣に復帰する

 J2磐田は13日、元日本代表でJ3沼津FW中山雅史(53)がトップチームコーチに就任すると発表した。事実上の現役引退となる一方で、中山は「現役のトレーニングをひとまず休む」と独特の言い回しで現役へのこだわりをのぞかせた。磐田は昨季、クラブ史上最低のJ2・6位に終わっていた。磐田の選手時代に指揮を執っていた鈴木政一監督(66)と再びタッグを組み、古巣再建に注入していく。

 「ジュビロのゴン」が12年ぶりに帰ってくる。磐田からコーチ就任が発表された13日夜に中山はテレビ朝日系「報道ステーション」に生出演し「昨季をもって沼津を退団し、プレーヤーとしてのトレーニングをひとまずお休みさせていただきます。今季は磐田のコーチとして活動させていただく」と話した。

 2012年の札幌在籍時に、45歳2か月1日でのJ1出場を果たし、当時のJ1最年長出場記録を更新。シーズン終了後に一度、現役を退いたが、この時の会見で「引退」とは決して口にしなかった。この日も「『引』と『退』の2文字は使いたくない」と同じ姿勢だったが「周囲が2文字を言うのはいい」と実質的な引退を示唆した。

 昨年、自身が持っていたJ1最年長出場記録を塗り替えた日本代表時代の先輩であるFW三浦知良(53)=横浜C=にも“引退”を伝えると「カテゴリーを下げてでも2トップを組もう」と現役続行を勧められたという。

 中山は最初の引退から3年後の15年に当時JFLだった沼津で電撃復帰。その後、沼津は17年にJ3に加盟し、Jリーグの舞台での復活をうかがっていたが、膝や右臀部(でんぶ)の状況が思わしくなく、ついに公式戦出場できず。一方で、指導者としては沼津で19年からU―18のコーチを兼任。昨年3月には現役としては初めて日本代表やJリーグを指導できるS級ライセンスを取得した。

 磐田は昨季、クラブワーストとなるJ2・6位で昇格争いに絡めなかった。今季もプレーオフはなく、2位以上に入らなければ昇格できない。J1・G大阪から期限付き移籍中の元日本代表MF遠藤保仁(40)や、同DF今野泰幸(37)、東京五輪代表候補のFW小川航基(23)ら若手からベテランまでのJ2屈指の戦力を誇る。中山が泥臭い“ゴン魂”を注入し古巣の立て直しに挑む。

 ◆中山 雅史(なかやま・まさし)1967年9月23日、静岡・岡部町(現藤枝市)生まれ。53歳。藤枝東高、筑波大から90年にヤマハ発動機(現磐田)入り。98年はJリーグMVP、得点王、2000年は得点王。日本代表として98、02年W杯出場。10年に札幌に移籍し12年に退団。15年に当時JFLだった沼津加入。J1通算355試合、歴代3位タイの157得点。国際Aマッチ通算53試合21得点。妻は女優の生田智子。178センチ、72キロ。

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