桐蔭横浜大サッカー部は13日、横浜市内の大学内で、今季Jクラブに加入する7選手の会見を行った。川崎に加わるMF橘田健人(22)は「小さい頃からの夢であったプロサッカー選手のスタートをフロンターレで切れて、うれしく思います。少しでも早く出られるように頑張りたいと思います」と言い切った。
橘田は168センチと小柄ながら高い技術がウリのボランチで、運動量も備える。昨年の宮崎キャンプなど練習にも度々参加し、6月に川崎に加入が内定した。他のJ1クラブも興味を示していたが、「昔からフロンターレの攻撃的なサッカーが好きでした。話が来たときにはすぐに返事しました」と即決した。
宮崎キャンプでは小さい頃からの憧れだった中村憲剛氏(40)と同部屋に。「止めて蹴ることの大切さやメンタルの持ち方など、色々な話をしてもらいました。憲剛さんの存在が決めた理由の一つです」。中村氏は昨季限りで現役を引退したが、6月に練習参加した際には一緒にパス交換を行うなど、憲剛イズムを注入された。
昨季は大卒ルーキーのMF三笘やFW旗手が活躍し、リーグと天皇杯の2冠に貢献。今オフには中村氏が引退、MF守田がポルトガル1部サンタクララへ移籍と中盤の主力が抜けただけに、橘田にかかる期待も大きい。「正直、そんなに自信はないですし、不安もあります。でも少しずつ楽しみになってきていますし、頑張って少しでも早く出られるようにしたい」とルーキーイヤーでの活躍を誓った。