パワーリフティング・野村優、大学ラストイヤーに世界選手権出場&世界新記録樹立誓う…京都先端科学大で進化

大学最後の年に新記録更新を誓う京都先端科学大・野村優
大学最後の年に新記録更新を誓う京都先端科学大・野村優

 京都先端科学大パワーリフティング部の野村優(3年)が9月の世界選手権出場&世界新記録樹立を新年の誓いに立てた。現在、サブジュニア(14~18歳)、ジュニア(19~23歳)、一般の部で数々の日本記録を保持。3度目の大舞台で金字塔を打ち立て、大学ラストイヤーを飾る。

 大学1年の18年6月、カナダで開かれた世界選手権サブジュニア女子63キロ級でスクワット(SQ)130キロ、ベンチプレス(BP)77・5キロ、デットリフト(DL)170キロ、トータル(Tot)377・5キロの世界新記録をマーク。同9月の福井国体女子重量級では、得意のDLで187・5キロを挙げて一般日本新を記録し、翌年2月の世界選手権代表選考会の72キロ級で日本人女子で初めて200キロを挙げ、自身の記録を塗り替えた。

 「自分との戦いで、記録を更新する喜びがある。昔は泣き虫で気の弱い子だったけど、パワーリフティングを始めてから“自分”というものを持てた。自信を持って発言できるようになりました」と野村。中学3年時に大学の部活動を見学する機会があり、女性がバーベルを担いでスクワットをする姿を「かっこいい」と感じた。高1の夏まで柔道をしていたが、秋に“転向”。当初は「力に自信はあったけど20キロ(のバーベル)も操作できなくて」と落ち込んだが、根気強くトレーニングに励み、めきめきと成長を遂げた。

 実家は酪農を営み、牛乳がパワーの源。家業を継ぐことも視野に入れて京都農芸高に進んだが、父は「好きなことをしていい」と競技に集中できるよう気遣ってくれている。金銭面も含めて全面的にサポートしてくれる両親には感謝の思いしかない。

 9月にはベラルーシで「世界クラシック選手権」が開催され、6月に日本代表選考大会が予定されている。19年の世界選手権はジュニア84キロ級8位に終わっただけにリベンジに燃える。昨年12月の記録会では、非公認ながら72キロ級でSQ150キロ、BP95キロ、DL215キロと日本人女子では前人未到の大記録、Tot460キロをマークするなど着実にレベルアップ中。「結果を出したい。Tot480キロ。将来的に500キロを目指したいと思っています」と目標を掲げる20歳は、高みを目指して日々鍛錬を続けている。(森脇 瑠香)

 ◆野村 優(のむら・ゆう)2000年2月9日、京都・南丹市生まれ。20歳。丹波ひかり小、蒲生野(こもの)中出身。京都農芸高1年秋からパワーリフティングを始める。161センチ、72キロ。家族は両親と妹。保持している日本記録はサブジュニア女子63キロ級SQ135、BP77・5、DL170、Tot380、同72キロ級SQ145、BP85、DL187・5、Tot400、ジュニア同63キロ級DL170、同72キロ級BP87・5、DL200、同84キロ級DL192・5、Tot412・5、一般同72キロ級DL200、84キロ級DL192・5、Tot412・5。

 ◆パワーリフティング バーベルを肩に担いで屈伸する「スクワット(SQ)」、ベンチ台にあお向けになり、バーベルを胸につけてから挙げる「ベンチプレス(BP)」、床に置かれたバーベルを挙げる「デッドリフト(DL)」の3種目合計の拳上重量(Tot)で競う。カテゴリーは年齢別、体重別に分けられる。

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