【巨人】育成ドラ2喜多隆介、自慢の強肩で支配下ゲットだ…京都先端科学大では心理学を学ぶ

巨人育成ドラフト2位の京都先端科学大・喜多隆介。支配下登録を目標にして努力を続ける(カメラ・石田 順平)
巨人育成ドラフト2位の京都先端科学大・喜多隆介。支配下登録を目標にして努力を続ける(カメラ・石田 順平)
強肩が武器の喜多隆介
強肩が武器の喜多隆介

 昨年のドラフトで巨人から育成2位指名を受けた京都先端科学大・喜多隆介捕手(22)が早期の1軍での活躍を新年に誓った。二塁送球タイム1秒77の強肩を最大の武器にし、同大史上2人目、関西の大学リーグ(京滋大学)から昨年唯一、巨人に指名された期待の星。新たに臨むプロの舞台への覚悟を語った。(取材・構成=菅原 美沙)

 昨年12月11日、両国国技館で開かれた「2020シーズン感謝祭」で新入団19選手の1人としてステージに立ち、プロの世界に踏みだしたことを実感した。

 「映像を見返したらガチガチでしたね(笑い)。ユニホームを着て(心境が)変わった。(街で)知らない人にも声を掛けられるようになって、変な行動もできないなと。巨人の選手なんだ、と考えて過ごすようになりました」

 子供の頃からG党。地元の石川で試合があれば、必ず観戦に訪れていた。小笠原、高橋由、坂本、李承ヨプ…。スターの姿に「プロ野球選手」への憧れを募らせた。

 「すごい選手ばかりでした。練習見学のチケットが当たってラミレスさんとグータッチしたり。小学校の時は目標に『12球団(ドラフト)1位』とか書いて。夢を見てましたね(笑い)」

 年末年始には、中学時代から仲のいい同い年のオリックス・山崎颯一郎投手(22)と3年連続で自主トレを実施。ウェートトレにも重点を置いて日々、汗を流している。

 「入団会見の時、周りの選手に比べたらまだまだ(線が)細いと思いました。体づくりをしっかりやりたいと思っています」

 中学では投手で、小松大谷高に入学してからは内、外野の控え。本格的に捕手を始めたのは2年の夏だったが、3年時には正捕手を担うまでに成長した。その後、監督同士が同級生だった縁で京都学園大(当時)に入学。3年春から正捕手に就き、二塁への送球タイムはプロでもトップクラスの1秒77を計測するまでに才能を開花させた。

 「(捕手転向の)最初は全然楽しくないし、きつかったですね(笑い)。大学に入った後、2学年上の正捕手だった橋本(昂稀)さん=伯和ビクトリーズ=の守備がすごくて、そこを目指そうと思った。身近に目標にできる選手がいたのは大きかったですね」

 プロ注目の橋本さんだったが、指名漏れ。ドラフト後に2人で食事をした際、かけられた言葉に心が動いた。

 「『お前は行けるから頑張れ』と。そこからプロを意識して頑張ろうと思うようになりました。みんなには『橋本さんでも行けないのに、お前じゃ無理』と言われましたが、自分も譲れない部分がありました」

 昨年1月、日本ハムなどで活躍した中島輝士監督(58)が就任し、思いは強くなる。

 「プレーを見ていただいて『行けると思う』と。普通にやっていても無理だと思ったので、しっかりこの1年間は取り組んだつもりです。監督からは『プレー以外のところもプロには見られているぞ』と言われて意識しました」

 大学4年間は心理学を学んだ。

 「入学時のマネジャーの方に心理学科を勧められたんです。面白い授業も多かったですね。“記憶”や“意識”…。打者への配球など、野球にも生かされていると思います」

 7日の入寮に際し、阿部慎之助2軍監督(41)の著書とともにボートレースの今垣光太郎選手(51)のサイン色紙を持ち込んだ。

 「8つ上の兄の影響もあって、ボートレースが小学生の頃から好きでした。命を懸けてやっているプロの競技。応援していた今垣さんと同じ名字の同級生が小学校にいて、聞いてみたらお父さんで。『サイン欲しい!』と言って書いてもらいました。お守り代わりです」

 昨年10月に引退した今村豊さん(59)の言葉も深く心に刻まれている。

 「動画で、緊張しすぎる選手に『その日の結果は決まっているのに、緊張してどうするんだ』と言っているのを見たんです。どう転んでも元々結果は決まっている、と思うと割り切れるようになって。過程を大事に、やるべきことをちゃんとやろう、という意識になってからはリーグ戦でも結果が出てきました」

 プロ入りを機に新しく作ったミットには、今垣と今村さんの登録番号「3388」「2992」を刺しゅうしたという。

 「登録番号の数字を見たら冷静になれるかなと(笑い)。野球に打ち込んで有名になって、お会いできたらいいなと思います」

 プロ1年目、2021年の目標を「支配下登録」と力強く色紙に書いた。添えたサインは高校時代から交流があり、野球部の元同僚の書道アーティスト・真弓将さん(22)に考えてもらったものだ。

 「(ドラフト)指名されてOKではなく、1軍で活躍できるようにという思いで書きました。サインはかっこよくて気に入っています。大卒なので何年も猶予がある訳ではない。守備には自信があります。結果を残せば、地方のリーグでもできると思ってもらえる。いろんな人の思いを背負ってやらなきゃいけないなと思います」

 ◆喜多 隆介(きた・りゅうすけ)1998年8月25日、石川・小松市生まれ。22歳。矢田野小2年時に矢田野ベースボールクラブで軟式野球を始め、南部中では小松ボーイズに所属。小松大谷高(石川)では甲子園出場なし。京都先端科学大では2年春からリーグ戦に出場し、4年秋にベストナイン。20年の育成ドラフト2位で巨人入団。支度金300万円、年俸400万円(金額は推定)。背番号027。50メートル6秒2。遠投100メートル。180センチ、83キロ。右投右打。

巨人育成ドラフト2位の京都先端科学大・喜多隆介。支配下登録を目標にして努力を続ける(カメラ・石田 順平)
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