【巨人】桑田真澄コーチ、恩師・藤田元司さんの「73」背負う…「投手とは何たるものかを教えてくださった」

89年8月、完封勝利を挙げた桑田(右)に声を掛ける藤田監督
89年8月、完封勝利を挙げた桑田(右)に声を掛ける藤田監督

 巨人は12日、桑田真澄氏(52)が「投手チーフコーチ補佐」として入閣することを発表。原監督とともにオンラインでの就任会見に臨んだ。現役時代にエースナンバー「18」を背負っていた桑田氏は、「指導者としてエースになれるように」と所信表明。背番号は恩師の故・藤田元司元監督の「73」に決定した。引退後、東大大学院などに通って学んだ動作解析を取り入れ、最先端の指導方法で選手育成にあたる。

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 藤田さんが巨人の監督に復帰した1989年、当時プロ4年目だった桑田さんは17勝9敗の好成績で優勝に大きく貢献。92年までの在任中はいずれも2ケタ勝利を挙げるなど、斎藤、槙原と並ぶ「3本柱」の一員として名将を支えた。

 「藤田さんがいなかったら今の僕はない。投手とは何たるものかを教えてくださった」と仰ぐ恩師。その絆の強さを象徴するのが90年、週刊誌報道を発端にしたスキャンダル騒動を巡る逸話だ。桑田さんが球団の事情聴取に対して虚偽の報告をしたことなどを理由に、1年間の謹慎処分を主張するフロント幹部に対し、藤田さんは「選手を殺すような罰はいけない」と強く反論。謹慎期間は開幕から1か月間となった。

 過熱するメディアの報道に対する防波堤の役割も買って出た人情派の指揮官。自身が現役時代に背負ったエースナンバー「18」の後継者でもある若き右腕の選手生命を、文字通り体を張って守り抜いた。謹慎が解けて復帰した後も調子が上がらない桑田さんを「厳しく大変なのは分かるけど、それを乗り越えるのが男だぜ」と激励。桑田さんは球宴後の後半戦で7勝1敗と巻き返し、その思いに応えた。

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