【巨人】桑田真澄コーチ15年ぶり古巣復帰 感覚と科学で「指導者としてエースに」

巨人の投手チーフコーチ補佐への就任が決まり、原監督(左)とグータッチを交わす桑田真澄氏
巨人の投手チーフコーチ補佐への就任が決まり、原監督(左)とグータッチを交わす桑田真澄氏

 巨人は12日、桑田真澄氏(52)が「投手チーフコーチ補佐」として入閣することを発表。原監督とともにオンラインでの就任会見に臨んだ。現役時代にエースナンバー「18」を背負っていた桑田氏は、「指導者としてエースになれるように」と所信表明。背番号は恩師の故・藤田元司元監督の「73」に決定した。引退後、東大大学院などに通って学んだ動作解析を取り入れ、最先端の指導方法で選手育成にあたる。

 穏やかながらも明瞭な、あのおなじみの口調で桑田氏が意気込みを語った。

 「原監督から背番号『73』をいただきました。僕の恩師である藤田監督がつけられていた番号ですので、藤田さんにも恥じないように。指導者としてエースになれるように頑張っていきたいと思います」

 肩書は「投手チーフコーチ補佐」。現役時代「18」を背負ったレジェンドが、15年ぶりに巨人に帰って来た。

 アマチュア時代から過酷な練習に身を投じたからこそ、たどり着いた境地なのだろう。練習量がモノを言うと考えられた時代のど真ん中で育った桑田氏は「我々の時代はたくさん走って、たくさん投げろという時代だった」と振り返り、「自分が投げているフォームをすぐにコマ送りで見られる時代。自分の感覚とかイメージ、それと実際の動きが一致するのがすごく大事」と強調した。

 引退後、スポーツ報知の評論家として活動しながら、早大大学院や東大大学院にも通ってフォーム研究や動作解析に注力した。「昔の指導法というと、やはりギャップがあったと思う。今の時代は、一致させて指導をしていくことがすごく大事。それをすることで、彼らの潜在能力を最大限に引き出せる。実際の感覚、イメージに科学的根拠。両方を添えて指導をしていきたい」。練習量はもちろん大切だが、それが間違った方向だと遠回りになる。正しく、効率よく―が桑田流だ。

 そのための事前準備も、既に頭の中に描かれている。「情報交換して、チームの課題、選手の課題、どのような強化策が必要なのか。選手の顔、名前を覚えること、そして特長や個性、課題を洗い出していく作業が大事。頭にインプットしてから、自分なりの指導ができたらいい」。宮本投手チーフコーチらとの意見交換はもちろん、選手一人一人からも考え方などを聞き出し、進むべき道筋を示すことになる。

 昨季の日本シリーズでは、攻撃力だけでなく投手力でもソフトバンクに圧倒された。年明けすぐ。原監督から入閣の打診があり、「少しでも力になりたい」と快諾。残留が決定した菅野ら先発はもちろん、投手陣全体の底上げへ経験と知識を伝えていく。「全ての選手に、まだまだチャンスがあると思っています。全ての選手に期待したいです」。高卒1年目のルーキーや育成選手だけでなく、菅野でさえ伸びしろがあるという。本人たちが気づいていない潜在能力も、桑田コーチなら引き出してくれるはずだ。(尾形 圭亮)

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