重量挙げ・三宅宏実 やり直しのチャンス…リレーコラム

スポーツ報知
三宅宏実

 延期された2021年の東京五輪イヤーが幕を開けました。20年の始まりとは、また違う感じがあり、“2度目”というのはあまり意識しません。私にとってはもう一回、やり直しのチャンスを与えられた1年です。体も精神面も、一度リセットしてから始められている。原点からの再スタート、そして競技生活の集大成のスタートを切るのだという前向きな気持ちでいます。

 さて、年末年始はかなり多忙な時を過ごしました。筑波大大学院の修士論文が今月提出で…。余裕を持って書かない私が悪いのですが、時間を忘れて課題研究に没頭しました。「女子ウェートリフティングの五輪メダルに至った軌跡」をテーマに、自分の現役時代を振り返りつつ研究を進める内容です。指導教員の山口香先生(88年ソウル五輪柔道女子52キロ級銅メダリスト、JOC理事)が、優しくて素晴らしい方で…。自分の今後の糧になり、一般の方々にも競技を知ってもらう一助となる論文になればと願いながら頑張っています。

 昨年来のコロナ禍は、年が改まっても収束の先行きが見えません。ただ、昨春の緊急事態宣言下でも、何とか練習を続けて力を養ったノウハウがあります。私の場合は自宅が拠点になり、リビングにバーベルを置いて、落として床が抜けないように気をつけながら上げ下げしていました。今後どのような状況になっても、当時の経験は必ず生きるはずです。五輪まで、あと半年余り。短い期間だから、何とか乗り越えられるのではないかと思っています。

 五輪出場権のためには、最終選考会となるアジア選手権(4月15~25日、ウズベキスタン)で結果を残す必要があります。昨年12月の全日本選手権は腰の痛みで欠場しましたが、修士論文に没頭した期間でうまく体を休めて、順調に回復している実感もあります。体が万全であれば、練習にもめちゃくちゃ集中できる。悔いなく調整して、大会に臨めるようにしたいです。

 ◆三宅 宏実(みやけ・ひろみ)1985年11月18日、埼玉・新座市生まれ。35歳。初出場の2004年アテネ五輪女子48キロ級9位。12年ロンドン同級で銀、16年リオ五輪同級で銅。父・義行さん(現・日本協会会長)は68年メキシコ市五輪フェザー級銅メダリスト、伯父・義信さんは64年東京、メキシコ市両五輪でフェザー級金メダリスト。147センチ。

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