◆イフィゲニア(1月9日、中京6R・3歳新馬、芝1600メートル=2着)
中京の芝は非常に先行有利の傾向が強い。このレースも好位追走のデルマセイシが早めに抜け出し、セーフティーリードを築いたかに見えたが、この馬だけがゴール前までしっかりと脚を使い、最後は首差まで差を詰めてきた。
騎乗した藤井勘一郎騎手は「攻め馬からカリカリしていて、気性が課題だった」と振り返るように、勝負どころで一度離されるような場面もあった。ただ、そこから盛り返すように直線で伸びたのは潜在能力が高いからこそ。「最後はよく差を詰めてくれたと思います」と同騎手も評価しており、レース慣れが見込める2戦目は前進必至とみた。(山本 武志)