初戦に続き1号艇を引き当てたセミファイナル10R。1Mの旋回が流れバックでは3艇に並ばれかけるも、抜群の伸びを生かして2Mを先取った。「初戦はそんなことがなかったけど、『ここはチャンスだ』と思って体が硬くなっちゃいました」と一柳は胸をなで下ろした。赤岩善生、守田俊介、井口佳典といったSGクラスの強豪たちへの畏怖もあった。「練習からプレッシャーをかけてくるから緊張しましたよ」と笑った。
「おみくじも大吉だった」と話す強運を生かしての優出。ファイナルも絶好枠への期待が高まっていたがあみだくじの結果は2枠、「2日目までが出来すぎてたんで」と苦笑いを浮かべた。「2枠なら初日みたいなバランスが取れた足にしたいですけど、前付けが来るなら3コースで伸び型でもいいですねえ」と調整の方向性にはまだ悩んでいる様子。いずれにせよ機力は間違いなく上位の一角だ。ネームバリュー的には伏兵だが、首位は十分狙える。
(角田 晨)