菅野智之の契約不成立…来オフのメジャー入りへの自信があっての決断だと信じたい

リーグ優勝し、菅野を中心に記念撮影するナイン
リーグ優勝し、菅野を中心に記念撮影するナイン

 今シーズンの巨人・菅野智之投手のメジャー移籍が無くなった。本人の満足がいくようなオファーがなかった模様だ。

 今オフのメジャーは、新型コロナ感染拡大によって昨季、60試合制&無観客で1球団平均で1億ドル(約103億円)の減収になった事で例年以上にフリーエージェント(FA)が停滞。現在、最も高い契約を結んだのはホワイトソックスからメッツ入りしたジェームズ・マキャン捕手の4060万ドル(約42億円).ヤンキースとの7年契約を終えた田中将大投手を始め大物選手は、依然宙に浮いている状況だ。

 そんな状況下で菅野は交渉期限が1か月と決まっているポスティングシステムでのメジャー挑戦で今一つ争奪戦にならなかった印象がある。最後に交渉に残ったのがパドレスと伝えられているが、ダルビッシュ有、スネルの左右の両輪をトレードしてほぼ先発が揃っているのも不運だった。

 ある在日メジャースカウトによれば、巨人と友好関係のヤンキース、縁も深かったドジャースという金銭的にまだ余裕のある両球団が名乗り出なかったためではないか、と分析する。それ以外にも日本人投手のほとんどが、ひっかかる肩、肘への不安もあったのかもしれない。

 一方で巨人が毎年メジャーに挑戦できるオプトアウト付きの4年契約をオファーしたことも渡米を躊躇した一因ではないか。

 ただ、今シーズンオフには、4歳(学年では3学年)若いソフトバンクの千賀滉大投手のポスティングが噂されている。それに加えメジャーではドジャースの左腕エース、クレイトン・カーショー、ナショナルの豪腕マックス・シャーザーがFAになり、1歳年齢を重ねる菅野への注目度は下がるのは濃厚だ。この事を承知の上での菅野の決断だったと信じたい。

 今年で海外FAの権利もつかむ菅野。個人的には初の日本一となって多くのメジャーの球団が「まだやれる。獲得したい」と言われるような“無双”のピッチングをレギュラーシーズンだけでなく、ポストシーズンまで続けて、巨人ファンの声援を受けてメジャーに向かって欲しいと思っている。

 蛭間 豊章(ベースボールアナリスト)

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