上野優佳、両足けがも強行3位…フェンシング女子フルーレ JOCジュニアオリンピックC

女子フルーレ3位決定戦で竹沢(手前)を破った上野
女子フルーレ3位決定戦で竹沢(手前)を破った上野

 フェンシングのJOCジュニアオリンピックカップ第2日が8日、東京・駒沢体育館で行われ、女子フルーレは東京五輪代表入りを確実にしている上野優佳(19)=中大=が準決勝で昨年大会覇者の竹山柚葉(16)=京都・乙訓高=に10―15で敗れ、3位だった。五輪イヤー初戦は両足にけがを抱えながらの強行出場だったが、約4か月ぶりの実戦で、一定の収穫を得た。竹山が連覇を飾った。

 上野はマスクを外すと、顔をしかめた。準々決勝までは大差で勝ち進んだが、準決勝で昨年大会優勝の竹山に対してミスを連発。フルーレの有効面は胴体のみだが、剣が相手の足に当たるなど外す場面が多く見られた。「久々の試合で(相手との)距離感が合わず、無効面を突いていた。ミスで負けた」と唇をかんだ。

 2021年五輪イヤー初戦は、昨年9月の全日本選手権以来の実戦となった。右足首の捻挫に加えて、左足にシンスプリント(すねの痛み)を発症する調整不足で「棄権も考えた」が「試合感覚を取り戻したい」と強行出場を決断。格下に敗れたものの「悔しいけど、自分の弱い部分を再確認できた。出てよかった」と納得の表情を浮かべた。

 新型コロナウイルス感染拡大で1都3県に緊急事態宣言が発令された。新年を迎え、友人から「今年は(東京五輪が)あれば頑張って」と心配する連絡も届いたが「結果を残せるように頑張る」と前向きに返した。

 フェンシングは五輪選考レースが昨年3月に中断したが、1戦を残して上野の代表入りは確実。女子のエースとして「五輪で団体、個人戦で金メダル獲得をしたい」と力強かった。日本女子初のメダルへ復調の階段を上っていく。(宮下 京香)

 ◆上野 優佳(うえの・ゆうか)2001年11月28日、大分・日田市生まれ。19歳。小学1年の時、両親の影響で本格的に競技を始め、17年の大分・別府翔青高1年時、高校総体で兄・優斗と兄妹V。2年時に練習環境を求め、埼玉・星槎国際川口高に転校。昨春卒業し中大に進学。18年世界ジュニア選手権個人優勝。夏季ユース五輪で日本勢初V。19年のアジア選手権女子フルーレ団体で日本勢初の金メダル。159センチ。家族は両親と兄。

 ◆女子フルーレの東京五輪への道 日本は五輪団体戦の出場枠を保有しており、代表メンバーは3人。19年4月以降、国際連盟主管の国際大会で獲得した五輪ポイントランク個人で上位2人が選ばれ、残り1枠は日本協会の推薦で決まる。代表選手は団体戦にも出る。コロナ禍で昨年3月に選考大会が延期となりレースは凍結するが、同ランクで日本勢最高7位の上野と2番手で同9位の東晟良(せら、21)=日体大=が選考レース1戦を残し、代表入りを確実にしている。

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