相撲協会、初場所有観客へこだわる…感染対策徹底はマスク素材の改善まで

 日本相撲協会は5日、横綱・白鵬(35)=宮城野=が新型コロナウイルスに感染したと発表した。3場所連続休場中で昨年11月場所後には横綱審議委員会(横審)から「注意」の決議が出されていたが、10日初日の大相撲初場所(東京・両国国技館)は休場する見通しとなった。三役以上で初の感染で、番付トップの感染により初場所への影響が懸念されるが、協会は観客を入れて開催する意向を明かした。

 緊急事態宣言発出方針や角界にも感染が広がる中、協会は一日5000人程度(3日目以降は5300人)と上限を区切りながらも有観客開催の方向性を変えていない。それは協会が場所中に感染症の専門家を招いて、日頃から意見交換しており、感染対策を徹底していることも背景にありそうだ。

 関係者によると、専門家は力士のマスクの素材まで改善を求め、場所入り後にはマスクの交換を要請するなど、細部にわたり指摘している。その中で昨年7月、秋、11月場所と有観客開催をクリアした成功体験がある。芝田山部長も「クラスターは出たがそれは部屋の中でのこと。大相撲を開催していることで起こっていることではなくて、一つ一つ部屋の中で抑えていくことが大事ということでやってきている」と話している。

 また、昨年は春場所が史上初の無観客、夏場所の中止で、入場料収入や1場所5~6億円程度とみられるNHKの放映権料を失ったことにより、2020年度は収支決算が約55億円の大幅な赤字になる見込み。初場所初日が差し迫る中での無観客や中止となると、払い戻しへの対応など各方面に及ぶ影響が大きいことも、判断につながっていそうだ。(相撲担当キャップ・三須 慶太)

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請