昨秋の東都大学2部リーグを優勝した青学大は5日、14年秋以来となる1部での戦いに向けて神奈川・相模原市の同校グラウンドで新年最初の練習を行った。
「皆、いい顔をして戻って来た。1部スタートで日本一を狙う権利があるので、そこを目指してやっていきたい」と安藤寧則監督(43)。新主将に就任した泉口友汰内野手(3年=大阪桐蔭)は「粘りのある負けないチームにしたい」と抱負を述べた。
リーグ戦優勝から日本一への道のりを展望する際、大きなカギを握るのがプロ注目の最速151キロ右腕・森圭名投手(3年=富山第一)だ。昨秋は抑えとして活躍したが、春シーズンでの希望は先発完投。「全てのカードで1勝ずつ挙げたい。球速は155キロを目標に」と力強く語った。
森が冬休みに故郷の富山市へ帰省した際、有意義な出会いがあった。体のメンテナンスのため利用している整骨院を通じて、同じく富山市出身のウエイトリフティング界の第一人者・村上英士朗選手(25)と知り合い、ウェートトレーニングの基本を教わったという。「2時間ほどでしたが、ウェートの意識が変わりました。今後、球速アップや爆発力の強化、ケガをしない体作りに生かすことができれば」と言って目を輝かせた。
希望する進路はプロ。「指名されるだけでなく1位で行きたい」という高い目標を達成するためには、オフシーズンのパワーアップが不可欠だ。ウェートトレの意識改革でたくましさを増した森が、神宮のマウンドで躍動する日を楽しみに待ちたい。