内藤哲也、飯伏幸太に敗れ2冠防衛ならずも「東京ドームのメインイベントに、また、必ず帰ってくるから」

2冠王者に輝いた飯伏幸太(右)は内藤哲也から2本のベルトを直接手渡されて称えられた(カメラ・泉 貫太)
2冠王者に輝いた飯伏幸太(右)は内藤哲也から2本のベルトを直接手渡されて称えられた(カメラ・泉 貫太)

◆新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 15 in 東京ドーム」大会 ▽IWGPヘビー級・IWGPインターコンチネンタル ダブル選手権試合60分1本勝負 〇飯伏幸太(31分18秒 カミゴェ→片エビ固め)内藤哲也●(4日、東京ドーム、観衆1万2689人、観衆1万2689人)

 メインイベントのIWGPヘビー、インターコンチネンタルの2冠戦で挑戦者で昨年の「G1クライマックス」で史上3人目の連覇を果たした飯伏幸太(38)が王者・内藤哲也(38)との同い年ライバル対決を制し、初のIWGPヘビー戴冠を果たした。

 2019年6月の大阪城ホール大会以来となったシングル対決で序盤から闘志あふれる闘いを披露した両雄。ともに1982年生まれ。DDT出身の飯伏がベスト・オブ・ザ・スーパージュニアを制した09年からのライバル関係にあった。

 試合前、内藤が「飯伏とのプロレスはやはり、むちゃくちゃ楽しい」と言えば、飯伏も「最高の俺らのプロレスを見せようぜ」と呼応した最高の好敵手対決が、この日、最高の舞台で実現した。

 飯伏が身体能力を生かしたその場跳びムーンサルトプレス、高さ抜群のフットスタンプなどで攻勢に出れば、内藤も2013年以来、久しぶりに披露したプルマブランカなど、執拗(しつよう)な首への攻撃で対抗する。

 飯伏はエプロンからの断崖式フランケンシュタイナーを敢行。頭から落ちた内藤は場外カウント19秒でかろうじてリングへ戻る。内藤も大技・雪崩式のリバース・フランケンシュタイナーで対抗。さらにカミゴェを旋回式デスティーノで返す。

 しかし、飯伏も破壊力抜群の人でなしドライバーを放つ。互いに「ウォー!」と雄たけびをあげながらのエルボー合戦の末、ラリアット、カミゴェと畳みかけた飯伏。「ワー!」と叫んでのフェニックススプラッシュはかわされ、内藤がコリエンド式のデスティーノを食らわす。2度目のカミゴェもカウント2・5で返された飯伏だったが、最後は3度目のカミゴェで内藤を沈めてみせた。

 試合後、意識もうろうのまま、再度、内藤に必要のないフォールにいった飯伏。立ち上がった内藤は失った2本のベルトを飯伏に手渡し、その手を掲げ、勝利をたたえてみせた。

 “美しい敗者”内藤はバックステージで「今回の俺の選択…。2日連続での防衛戦にチャレンジし、その初日で敗れてしまったわけだけど、後悔はないから」とポツリ。

 「そりゃ、2日連続でこの東京ドームのメインイベントに立ちたかったよ。立って、2日間とも花道を反対方向に歩きたかったよ。でも、後悔はないから。今日、100%、俺のほうだけを見てくれた飯伏幸太に俺は感謝してますよ」と飯伏に感謝すると、「それにしても、うまくいかないな。本当、うまくいかないプロレスラー人生だよ。でもさ。こんなのも俺らしいかな?俺らしいでしょ。俺らしいプロレスラー人生だよ」と淡々と続けた。

 最後に机をバンバン叩き、「さあ、明日から一体、どこに向かおうかな?何を目指そうかな?ちょっと今、分からないけどさ。でも、はっきり言えることが一つだけあるよ。俺はまたこの東京ドームのメインイベントに帰ってくるから。この東京ドームのメインイベントに、また、必ず帰ってくるから。その時をトランキーロ、焦らずに、お待ちください。アディオス!」と笑顔を見せた。(中村 健吾)

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