駒大、箱根連覇へ新主将に新3年エース田沢廉「3冠が目標」 大八木弘明監督「もう1ランク進化するため」

スポーツ報知
総合優勝から一夜明け、駒大の記事が掲載されたスポーツ報知を手にポーズ決める選手たち(カメラ・中島 傑)

 箱根駅伝(2、3日)で13年ぶり7度目の優勝を果たした駒大が4日、新主将に2区7位のエース田沢廉(2年)が就いたと発表した。大八木弘明監督(62)が王者のさらなる強化を目的に指名した。V戦士たちはこの日、テレビ出演を終えた後、連覇に向けて午後6時から練習を開始した。

 この男しかいない。3日の総合優勝後のミーティングで、大八木監督は全員を前にして「主将は田沢で行く」と迷うことなく宣言した。副主将は同じく新3年生の9区6位・山野力(2年)。2人への相談はなく、起用理由を伝えることもない。それでも、チームは自然と方針を受け入れた。

 3分19秒差を一気に逆転した10区区間賞の石川拓慎(3年)をはじめ、地道な努力で成長した新4年生たちを差し置いての抜てき。新3年生の主将は2006、07年度の安西秀幸以来。指揮官は「温情采配で、これまで何度も失敗してきた。田沢を主将にすることは、チームとしてもう1ランク進化するために必要」と説明した。理由は大きく2つある。

 1つは「チームのため」だ。「練習から背中で引っ張れる選手が、主将として最も力を発揮できる」と大八木監督。1万メートル今季日本人学生最速27分46秒09を持つ男に食らいつく選手が台頭してくれば、選手層はより厚みを増す。

 もう1つは「田沢自身のため」。大黒柱として1年時からチームの中心に立つ田沢だが、グラウンドを離れると完全にオフモードに切り替えてしまう。「四六時中ではなくとも、陸上のことを考える時間を増やしてほしい。学生のうちに日の丸を背負うつもりなら、なおさら。それができるのが(中村)匠吾なので」。東京五輪マラソン代表のOBの名を挙げ、世界陸上などの国際大会を目指す心構えも整えるつもりだ。

 突然の任命に最初は戸惑ったという田沢は「引き受けたからには、先頭に立ってどんどん引っ張っていきたい。(出雲、全日本、箱根の)3大駅伝3冠が目標です」と宣言した。

 一方、「谷間の世代」と言われ続けた新4年生たちは、主将を後輩に譲る形に。それでも石川は「田沢が引っ張って、自分たちが勝てるチームへの方向性を修正していけたらと思います。これで腐るような選手は、うちにはいません」ときっぱり。闘将、大エース、仲間たち。王者の結束がさらに強まった。(太田 涼)

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請