【箱根駅伝】静かな大手町に出迎え選手、実況の声、カメラのシャッター音だけが響いた…カメラマンが見た

1位でゴールする駒大10区の石川拓慎
1位でゴールする駒大10区の石川拓慎
箱根駅伝 順位変動
箱根駅伝 順位変動

◆報知新聞社後援 第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)復路(3日、芦ノ湖―読売新聞東京本社前、5区間=109.6キロ)

 大手町のゴールは観客の拍手が小さくなった一方で、今まで聞こえなかった出迎える選手の声、中継アナウンサーの実況、カメラのシャッター音が正月休みのオフィス街に響く“特別な箱根駅伝”を象徴する場所に変わっていた。

 例年なら読売新聞社の周辺は、2日のスタートも3日のゴールも、地下鉄の出口から多くの人であふれて身動きがとれないほどだった。読売とスポーツ報知の小旗、各校ののぼりと伝統ある応援、そしてOBたち…あちこちで見られた当たり前の風景が消えた。今年は社屋を中心に関係者以外の立ち入りが制限され、代わりに「沿道での観戦はご遠慮ください」のカードを持つ補助員と警備員が目立ち、報道受付に向かう私も呼び止められた。毎年来ているというボランティアの一人も「警備は楽ですが、さみしいですね」と打ち明けてくれた。

 箱根駅伝は日本テレビが中継するようになった1980年代から爆発的に人気になったといわれるが、報知新聞社に残る50年代の写真にも、当時銀座にあった読売新聞社のゴールに多くの観客が詰めかけている様子が収められている。そんな長い歴史が変わった今大会。来年はどうなるか分からないが、沿道の観客が途切れた最後の約100メートルの静寂は、ランナーを迎え入れる聖地に似た厳かな瞬間にも見えた。(写真部・軍司 敦史)

1位でゴールする駒大10区の石川拓慎
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