【箱根駅伝】気の早い第98回大会展望 駒大を中心に創価大、東洋大、青学大が「4強」か 大混戦必至

スポーツ報知
総合優勝した駒大10区・石川拓慎

◇第97回東京箱根間往復大学駅伝競走復路 (3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ)

 今季の全日本大学駅伝(昨年11月)を制した駒大が最終10区で大逆転劇を演じ、13年ぶり7度目の優勝を飾った。駒大のアンカー石川拓慎(3年)はタスキを受けた時点で、創価大のアンカー小野寺勇樹(3年)と3分19秒、距離にして1キロ以上も大差があったが、残り2・1キロで逆転。歓喜のゴールに飛び込んだ。石川は区間賞、小野寺は区間最下位。くっきりと明暗を分けた。

 創価大は52秒差で2位惜敗。4分52秒差の3位は東洋大。往路12位と出遅れた前年覇者の青学大は意地の復路優勝を果たし、4位まで挽回した。

 スポーツ報知ではどこよりも早く綿密に第98回大会の行方を占う。

 今季2冠を達成した駒大が来年も箱根路の争いの中心になることは間違いない。絶対エースの田沢廉(2年)が健在。5区4位の鈴木芽吹(1年)、6区で歴代3位の好記録で区間賞を獲得した花崎悠紀(3年)と山区間も万全。アンカーで逆転劇を演じた石川、7区4位の花尾恭輔(1年)、9区6位の山野力(2年)ら主力も残る。1区15位と苦戦した白鳥哲汰(1年)らはさらに成長が見込める。今回、10人の優勝メンバーのうち4年生は小林歩(4年)だけ。全日本大学駅伝でも箱根駅伝でも、いぶし銀の働きを見せた小林は卒業するが、穴は十分に埋まるだろう。

 4回目の出場の創価大は大金星を逃したが、大健闘を演じた。10区途中まで先頭を走った経験は大きな財産として残る。1区3位の福田悠一、7区2位の原富慶季、9区区間賞の石津佳晃と大活躍した3人の4年生が卒業するが、3区3位の葛西潤(2年)、4区2位の嶋津雄大(3年)らロードに強い選手の存在は心強い。5区2位の「劇坂王」三上雄太(3年)と6区7位の浜野将基(2年)の山コンビはトータルの力では駒大に負けていない。10区で悔しい思いをした小野寺の奮起も期待される。

 前回10位に終わり、11年続いていた3位以内を逃した東洋大は今回「定位置」に帰って来た。安定感は随一。2区4位の松山和希(1年)、5区3位の宮下隼人(3年)と重要区間に頼れる選手がいる。1区9位の児玉悠輔(2年)、3区8位の前田義弘(2年)と往路を担う主力がレベルアップすれば往路優勝が十分に狙える。往路を制し、復路逃げ切りのパターンで2014年以来の優勝を目指す。

 往路12位と大きく出遅れた青学大は前年覇者の意地と底力を見せつけた。覇権奪回の切り札は、やはり、岸本大紀(2年)だ。前回2区で1年生最高記録となる1時間7分3秒と好走し、優勝に貢献したが、今回は股関節痛から復帰途上のため、登録メンバーから外れた。「岸本2区」が優勝の重要ピース。7区3位の近藤幸太郎、10区4位の中倉啓敦ら「岸本世代」は選手層が厚い。今回は9区で2位と好走した飯田貴之(3年)が前回2位と好走した5区に戻ることが予想される。6区3位と好走した高橋勇輝(3年)もおり、山区間に不安はない。

 駒大、創価大、東洋大、青学大が「4強」として覇権を争うだろう。

 爆発力の東海大、安定感が持ち味の帝京大、1万メートル27分台コンビの「2枚看板」中谷雄飛と太田直希(いずれも3年)の早大が上位を伺う。今回、上位10人の1万メートル自己ベストが全体2位だった明大は「速さ」に「強さ」が加われば、1949年大会以来、73年ぶりの劇的優勝の可能性が出てくる。

 今回は最終区で勝負が決着。次回も激烈な争いが繰り広げられることだけは間違いない。

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