【楽天】石井一久GMの眼力とドラ1・小深田大翔の活躍 GM兼任監督としての期待値は

2020年9月23日のロッテ戦で右前適時打を放つ小深田大翔
2020年9月23日のロッテ戦で右前適時打を放つ小深田大翔
20年11月の秋季練習で小深田(手前)の練習を見つめる石井GM兼監督(右)。左は辰己
20年11月の秋季練習で小深田(手前)の練習を見つめる石井GM兼監督(右)。左は辰己

 ようやく謎が解けたのは、1年後だった。2019年のドラフト会議終了後。筆者は、どこかスッキリしなかった。担当している楽天のドラフトは、これで成功と言えるのか。少なからず疑問に思っていた。

 入札した大船渡高の佐々木朗希投手が、4球団の競合の末に外れたのは仕方がない。東北の球団として、岩手県出身の逸材を見過ごすわけにはいかなかった。佐々木に関しては「縁がなかった」と諦めるしかない。

 ただ、外れ1位はどうなの? 指名したのは、当時24歳だった大阪ガスの小深田大翔(こぶかた・ひろと)内野手だった。なんと本人でさえ、1位指名は想像していなかったという。「喜びより驚きの方が強かった」と素直に感想を語っていた。

 すでに二塁には不動のレギュラーである浅村がいて、遊撃には茂木がいる。一塁には銀次が控えており、内野手争いに割って入るのは簡単ではない。それならば、層の薄い左投手を獲得すべきではないか。外れ1位で指名すべきは投手なのでは…と思っていた。

 結果は、楽天ファンの皆さんがご存じの通りだ。168センチの小兵は、ルーキーだった20年シーズンに見事な活躍を見せた。112試合に出場し打率2割8分8厘。シーズン途中からは遊撃のレギュラーに定着し、リードオフマンとしてチームを引っ張った。出塁率は3割6分4厘。チームトップの17盗塁をマークした。これほどの活躍をするとは、想像もできなかった。本当に、私には見る目がありませんでした。

 正遊撃手と目されていた茂木は、故障もあって遊撃では45試合の出場にとどまった。小深田がいなければ、4位だったチームはさらに苦戦していたに違いない。改めて、石井一久GMの眼力の確かさに驚かされた。

 その石井GMが、21年シーズンからGM兼任監督としてチームを指揮する。同GMは、2軍を含めて監督業は全く経験がない。どんな采配を振るうのか全く予想もつかない。疑問に思っているファンもいるかもしれないが、私には楽しみしかない。

 昨年11月の監督就任会見では「GMに就任した時から、僕の使命はこのチームを常勝チームにすることと、骨太のチームにすることが大事だと肝に銘じてやってきた。スタンスは変わらずやっていきたい」と所信表明した。その確かな眼力で、どうチームを作り上げていくのか。現役時代の投球と同様に、きっと我々の想像を上回ってくれるはずだ。(記者コラム・高橋 宏磁=2012、13、19、20年楽天担当)

2020年9月23日のロッテ戦で右前適時打を放つ小深田大翔
20年11月の秋季練習で小深田(手前)の練習を見つめる石井GM兼監督(右)。左は辰己
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