◆報知新聞社後援 第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)復路(3日、読売新聞東京本社前―芦ノ湖、5区間=107・5キロ)
往路12位の青学大は、5時間25分33秒で復路優勝を飾り、総合4位まで巻き返した。復路で意地を見せ、青学大・原晋監督は「来年につながる走りだったと思います。あのままずるずる終わったら『青学時代は終わりか』と思われますからね」と手応えを口にした。
優勝候補筆頭に挙げられながらも、往路は12位と大きく出遅れ。失速した5区の竹石尚人(4年)には「練習は完璧でした」と絶対的な自信があった。それでも区間17位と奮わず、「箱根にはいろんな魔物が住んでいる。山登りにも魔物がいて、『山を制する者が箱根を制する』と言われる由縁ですよ。これが箱根駅伝」と改めて大舞台の難しさを感じた。
昨年はコロナ禍で困難を強いられ、各チームが不安な状況下で調整を進めてきた。原監督は特別な今大会を振り返り、「集団練習ができない状況が続いたし、大会そのものに出ることがなかった。強さという側面で他大学の分析もできなかった。これがコロナ禍におけるデコボコ駅伝になった一つの要因になったと思いますけどね」。王座奪還を期す来年に向けては、「来季も人材、タレントは豊富。進化させていきたいと思います」と力強く語った。