◇第97回東京箱根間往復大学駅伝競走復路 (3日、神奈川・箱根町芦ノ湖スタート~東京・千代田区大手町読売新聞社前ゴール=5区間109・6キロ)
各校の当日変更選手が決まった。わずか4回目の出場で往路優勝を飾った創価大は7区に前回3区11位の実績を持つ主力の原富慶季(4年)を7区に起用。2選手を入れ替え、一気に初の総合優勝を目指す。
2分14秒差の2位から創価大を追いかける東洋大は7区に1万メートル今季日本人学生5位の28分3秒93の自己ベストを持つ西山和弥(4年)を7区に投入。1、2年時に1区区間賞を獲得したエースに逆転と7年ぶり5度目の優勝を託す。
創価大と2分21秒差の3位の駒大は佃康平と石川拓慎の3年生主力コンビをそれぞれ8区、10区に起用し、13年ぶりの優勝を狙う。
3位の駒大とわずか10秒差、首位の創価大と2分31秒差の4位につける帝京大アンカー10区に山根昴希(4年)を投入し、大逆転を期す。
3分27秒差の5位から追いかける東海大はスピードランナーの本間敬大(3年)を7区に起用。持ち前の爆発力でミラクルを起こすつもりだ。
前回覇者の青学大は7分36秒差で往路12位。前回5区2位の飯田貴之(3年)を9区に投入した。昨年末に右仙骨の疲労骨折が判明した主将の神林勇太(4年)は出番なし。最後の箱根駅伝は裏方として選手を支える。原晋監督(53)は「連覇は絶望的ですが、意地の復路優勝を狙います」と懸命に前向きに話した。シード権(10位以内)の確保、さらに一つでも上位を狙う。
箱根駅伝の選手登録は例年12月10日に16人を選手登録。同29日に1~10区と補欠6人を登録する。往路、復路ともにスタート(午前8時)の1時間10分前に当日変更が可能。ただ、変更は区間登録選手と補欠登録選手の交代だけで区間登録選手同士の変更はできない。前回まで交代は往路、復路合わせて4人以内だったが、今回から6人以内に拡大(ただ、各日4人以内)。主力選手を補欠に登録し、勝負区間に投入するなどの戦術的な変更も可能なため、各校の駆け引きや当日変更のドラマも箱根駅伝の見所のひとつ。今回、交代枠が拡大されたこともあり、各校の主力選手の多くが補欠に登録された。
主なチームの往路選手は以下の通り。各区間の2人目は当日変更で出場しない選手。
▽往路優勝・創価大
6区 浜野将基(2年)【鈴木渓太(4年)】
7区 原富慶季(4年)【横山魁哉(2年)】
8区 永井大育(3年)
9区 石津佳晃(4年)
10区 小野寺勇樹(3年)
▽往路2位・東洋大
6区 九嶋恵瞬(1年)
7区 西山和弥(4年)【蝦夷森章太(3年)】
8区 野口英希(4年)【腰塚遥人(3年)】
9区 小田太賀(4年)
10区 清野太雅(2年)
▽往路3位・駒大
6区 花崎悠紀(3年)
7区 花尾恭輔(1年)
8区 佃康平(3年)【伊東颯汰(4年)】
9区 山野力(2年)
10区 石川拓慎(3年)【神戸駿介(4年)】
▽往路4位・帝京大
6区 三原魁人(3年)
7区 寺島渓一(3年)
8区 鳥飼悠生(4年)
9区 橋本尚斗(3年)
10区 山根昂希(4年)【増田 空(4年)】
▽往路5位・東海大
6区 川上勇士(2年)
7区 本間敬大(3年)【佐藤俊輔(2年)】
8区 浜地進之介(2年)【中嶋貴哉(3年)】
9区 長田駿佑(3年)
10区 竹村拓真(2年)【米田智哉(4年)】
▽往路11位・早大
6区 北村光(1年)
7区 宍倉健浩(4年)【半沢黎斗(3年)】
8区 千明龍之佑(3年)
9区 小指卓也(2年)【向井悠介(3年)】
10区 山口賢助(3年)【室伏祐吾(3年)】
▽往路12位・青学大
6区 高橋勇輝(3年)
7区 近藤幸太郎(2年)
8区 岩見秀哉(4年)
9区 飯田貴之(3年)【横田俊吾(2年)】
10区 中倉啓敦(2年)
▽往路14位・明大
6区 前田舜平(4年)
7区手嶋杏丞(3年)【丸山幸輝(3年)】
8区 大保海士(4年)
9区 富田峻平(2年)【小沢大輝(2年)】
10区 長倉奨美(4年)