史上初の無観客開催 紅白歌合戦が届けた「歌の力」

第71回NHK紅白歌合戦(NiziUの歌唱シーン)
第71回NHK紅白歌合戦(NiziUの歌唱シーン)

 大みそかの「第71回NHK紅白歌合戦」が無事終了した。総合司会の内村光良が「『第1回無観客紅白歌合戦』です」と語っていたように、コロナ禍で史上初の無観客開催となり、例年とは様相が変わった。

 新型コロナウイルス感染拡大防止対策を徹底するため、関係者の入場も最低限となった。29、30日両日のリハーサル取材も記者1人、カメラマン2人しかNHKホール内に入れず、リモート取材。当日も、例年はNHKホール内で取材活動は出来ていたが、入場禁止の“厳戒態勢”。出番前の緊張感あふれるシーンや盛り上がり、出演者同士の意外な交流など舞台裏を目撃できなかったのは残念だが、「紅白で感染者を出してはならない」(関係者)の言葉は当然で納得でもある。

 無観客開催を逆手にとる形での演出は成功したのだろうか。NHKホールをメインに据えながら、密をさけるため、101スタジオ、オーケストラスタジオも活用。また審査員ルームも別に設置。NHKホールでは1階の客席の半分以上をつぶしてステージを広げた。

 事前収録も「紅白ディズニースペシャルメドレー」やYOSHIKI、玉置浩二など企画枠を中心に5ステージ。“生中継”も嵐とYOASOBIの2組。無観客だから事前収録や生中継が増えるのではと予想していたが、思ったよりも少なく、NHKがライブ感を大事にしていたことが分かった。

 テーマの「今こそ歌おう みんなでエール」。例年のように出演者が総出となる“お祭り的”な演出は出来なかったが、それがなかった分、より一層、歌唱に集中することができたのではないか。観客の拍手や歓声、反応がなく盛り上がりに欠けた面もあったが、スペシャルゲストとしてリモート出演で何度か登場した北島三郎の率直なコメントがスパイスにもなった。

 近年頻発していた「メドレー」も減少。後半からフィナーレに向けて、氷川きよしの度肝を抜く躍動感あるステージや、トリを務めた福山雅治の「家族になろうよ」、大トリ・MISIAの「アイノカタチ」など圧倒的な歌唱力でシンプルに楽曲を楽しめ、歌の持つ力を見せることになったと思う。

 令和元年の2019年の紅白は史上最低の世帯視聴率37・3%(第2部=ビデオリサーチ調べ、関東地区)に終わったが、ステイホームで在宅率も高く、18年以来、2年ぶりの40%台突破は確実だろう。(記者コラム)

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